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天使舞う、この世界
NO.3 冥界に来ちまったぜ
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冥界で顕現できるわけないじゃん。『天使』の『絶滅天使(メタトロン)』も同様だ。反転すれば、『魔王』になれば、まあまだ大丈夫だろうけど、反転できないし。
あーもう!なんで面倒事が起きるかねぇ!

「どーどうどうどう。落ち着け!ケルちゃん!」

と、帽子を被った男の人が現れた。

「イヤーすまなかったな。ケルちゃんが暴れちまってな」

は、はぁ。こいつケルちゃんって呼ばれてるんだ。どうどうって。

「俺の名前はマザラタウンのザトゥージだ!よろしくな!」

・・・・・・意外な人に出会ったー!

「君も使い魔を探しに来たのか?」

「いえ、観光ですね」

「そうか。では、また会う日まで、さらば!」

と、ザトゥージは去っていった。全く、なんてパクリキャラなんだ。

「オーフィス、面倒を起こさないでって言ったわよね?」

「でも、ばれなかった」

「そうじゃなくて・・・。はぁ、まあいいわ」

結果オーライならいいか。・・・・・・ん?

「・・・・・・オーフィス、あっちから声が聞こえないかしら?」

「ん。数人の悪魔の声」

会話から察するに。一人の悪魔を数人が追っかけている状況だ。

「一応、見てくる?見るだけならタダだし」

「あとでお菓子」

「はいはい」

と、他愛のない会話をして、先程の悪魔のあとを気づかれないように追う。ん?あの悪魔遅くね?

「そ・・・・ったぞ!・・・逃がすな」

「そっちにいったぞ、絶対に逃がすな。だって」

聴力すごすぎない?あ、美味しい匂いをたどる嗅覚は犬を超えてたな。

「はぐれ悪魔かしらね?」

「ん。多分そう」

はぐれ悪魔。簡単に言えば主を裏切った悪魔。にしても、一人相手に大人数とはね。

「逃げてる方、多分猫又」

・・・・・・ビンゴ!運がいいな。黒歌がいる!

「ペット枠が埋まったわね」

「ペット?」

「愛玩動物のことよ」

俺たちはあくまで静かに気づかれず、あとを追った。


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暫く走ったあと、とうとう黒歌らしき気配が動きを止めた。
が、周りには大量のトラップがあった。どうやら誘い込んだらしい。

「覚悟しろ!SS級はぐれ悪魔、黒歌!」

あいつら、完全に罠に気づいてないな。さて、どうなるかな?と、傍観しようと思ったら、オーフィスに突き飛ばされた。つまりは、茂みから飛び出す形になったわけだ。なにしてんの!?

「(レイナーレ、自分の実力、把握する)」

はあ、俺のためですか。愛の鞭
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