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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十話 赤と黒の犯罪者
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るのが目に入ったため、俺は後ろに飛び、回避した。

「フン・・・・・・あれだけ、殺して、おいて、俺たちは、牢獄に、叩き込むだけ、とはな・・・・・・ずいぶんと、いい、性格を、してるな!」

 そう言い、今度はザザが一直線に突っ込んできた。それを今度はパリィし、反撃しようとするが、その前にジョニーが割り込んできたので、やむを得ず後ろに飛んだ。しかし、それを読んでいたのかザザは俺を追うかのように前に大きく踏み込んできた。

(まずい、ソードスキルがくる・・・・・・)

 そう判断した俺は、地に足がついた瞬間、必死にザザの横に向かって飛んだ。エストックは刃を持たず、貫くことに特化した武器。そのため必然的にソードスキルも突き技のみなので、正面に立たなければ、攻撃は当たらないはず。しかし、予想に反し、ザザはソードスキルを放ってこなかった。

(――! フェイク!? やられる・・・・・・)

 そう思ったが、ザザはこちらを一瞥だけをして、俺と距離をとった。なにか来るのか、と警戒したが、ジョニーもザザもただ武器を構え、こちらの出方を見ているだけだった。

(・・・・・・? どうして攻撃してこない・・・・・・いや、その前になぜソードスキルを使ってこないんだ・・・・・・まるで時間を稼ぐような戦い方・・・・・・時間・・・・・・)

 そう考えた瞬間に俺の脳裏に、数十分前のことが甦った。

(・・・・・・アリス・・・・・・?)

 そして二人の後ろを見た。そこには迷宮区があるだけだ。だがしかし

「きさまら・・・・・・まさかアリスを・・・・・・」

 俺は声を震えさせながら絞り出した。そう。アリスは先に迷宮区に行っているはず。俺が会わないように木の上で寝ている間に。

「・・・・・・クク、なんだ、もう、気づいた、のか?」

「ヘッドは中だ。そろそろカタがついてるころだろーぜ」

 二人は楽しむかのように笑いながらそう言った。
 それを聞き、俺は全てを悟った。

(こいつらの目的はpohがアリスを殺すのを邪魔させないための足止め・・・・・・)

 次の瞬間、俺の脳から理性が吹き飛び、迷宮区の入り口を守るように立ちふさがる二人に向かって走り、叫んでいた。

「そこをどけええええええええええええええっ!!!」

「ク、ク、ク。通すと、思って、いるのか」

「もっと遊んでもらうぜ、<白き死神>!!」

 手前にいたザザに剣を振り下ろしたが、当然頭に血が上っている攻撃はあたらず、逆に腹を蹴り飛ばされ、後ろに転がった。それを見たザザは楽しそうな声を上げる。

「どうした? 姫様を助けるんじゃないのか?」

 それを聞いた瞬間に、俺の頭は急速に冷え、思考がクリアになる。
そして決意した。

(|あ
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