暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/DreamFantom
stay night
08Schlaf
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ランサーに呼ばれた夕璃は家の近くにある公園に来ていた。
「お前が初めてだ。心臓を貫いても生きていた人間は」
「俺も初めてでしたよ。心臓を貫かれたのは」
 互いに本気。
 それは誰から見てもわかることだった。
「ストライカー、ごめんね。本当ならストライカーがたたかわないといけないと思うんだけど、これは俺が売られた喧嘩だから」
「嬢ちゃんはそこで待ってな。まぁ、本気だから決着は確実につくがな!」
 槍を出したランサーに対し、夕璃はアリストテレスを出す。
「それが坊主の本気か」
 刹那、ランサーは夕璃に向けて突撃していた。
「ちっ!」
 槍をアリストテレスで防ぐと、夕璃はそのままランサーに切りかかった。
「おっと」
 簡単に避けられたことに、夕璃は内心舌打ちする。
 今日だけでかなりの能力を使っているので、これ以上使うのはまずいのだ。
「剣は素人だな。しっかしその剣なんだ?」
 槍が完全にガードされたことに疑問を抱いていた。
「秘密!」
 踏み込んだ夕璃が剣を振るうとランサーは槍で防御した。
 しかしアリストテレスはそれをすり抜けてランサーを左腕を切り裂いた。
「うぉ!?」
 驚くランサーはかなり後ろまでジャンプすると、切られた箇所に触った。
「切られてない?」
「切ったよ。存在を」
 にやりと笑ったランサー。いい獲物ということだろう。
「おら!」
 槍を突き刺して攻撃してくるが、それを夕璃は全てアリストテレスで逸らす。
「夢幻一式!」
 振りぬくと同時にランサーが下がる。
 防御不能な剣に対して効率的な戦い方だ。
 ただ夕璃に関しては例外といえる。
「はぁ!」
 走り出した夕璃はランサーが跳んだ方向に走り始める。
「まじかよ!」
 ランサーが着地する時には既に剣が届く範囲に夕璃がいる。
「せい!」
 次は腹。これで体を捻ることと左手を多用する戦いかたが封じられた。
「ちっ! 仕方ねぇ!」
 槍が途端に赤く染まる。
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)!」
 放たれた心臓破りの一撃は、心臓の前に置いてあったアリストテレスによって防がれた。
「二度も同じ攻撃は喰らわない!」
「わかってんだよ!」
 宝具を囮に使った蹴りが夕璃の腹にめり込み、夕璃は倒れこんだ。
「結構まずいかな」
 いくら夢幻と言えど、今までアーチャーと士郎と闘ってきたのだ。
 疲労を夢幻にしても経験から疲れが来る。
「俺が宝具を使えばお前は必ず防御に徹する。その時が仇だ」
 立ち上がった夕璃は、ランサーを睨みつけた。
「いい目だ。そう言う奴を殺してぇ!」
 だが夕璃は、そこで倒れた。
「何?」
 途端にストライカーが来て夕璃を運ぶ。
「おい待て! 何で連れてくんだ!」
「マスターは今まで宝具
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ