stay night
08Schlaf
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かけられることもなく、平然として家の中に入った。
するとそこにはキレかかっているランサーがいた。
「どう、した?」
「どうもこうも、あのばばぁ! 夕璃を邪魔者扱いしてやがる!」
キレているランサーを見て、以前聞いた木在の話をストライカーは思い出した。
「夕璃は気にしてない。でも、やだ」
「ぶち殺してやろうか」
ランサーが考える中、寝室でガタンと音が鳴った。
「起きたか?」
「……早すぎる」
警戒するストライカーはすぐに寝室に走っていく。
するとそこには頭を掻いている夕璃がいた。
「違う」
「気づくよな。そう。俺は夕璃じゃねぇ」
禍々しい視線を向けられたストライカーは、槍を構えた。
「殺せば夕璃も死ぬぜ?」
無言で槍を消すストライカー。
ランサーが入ってくると、びしっと指さした。
「夕璃はこれから2日間起きねぇ。戦いてぇんならその後にしな」
「お前が夕璃じゃねぇのかよ」
「違う。あれは黒夕璃」
黒夕璃は笑うと、ランサーが持っていた封筒を見た。
「それは渡された金か。どうでもいいが、あいつのためになるならそれを机の上に置くだけにしておけ」
それだけ言うと夕璃は倒れる。
黒夕璃が元の場所に戻っていったのだ。
「黒夕璃だか何だか知らねぇが、雲行きが怪しくなってきやがったな」
「同感」
二人のサーヴァントは空を仰ぎ見た。
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