暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/DreamFantom
stay night
08Schlaf
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
かけられることもなく、平然として家の中に入った。
 するとそこにはキレかかっているランサーがいた。
「どう、した?」
「どうもこうも、あのばばぁ! 夕璃を邪魔者扱いしてやがる!」
 キレているランサーを見て、以前聞いた木在の話をストライカーは思い出した。
「夕璃は気にしてない。でも、やだ」
「ぶち殺してやろうか」
 ランサーが考える中、寝室でガタンと音が鳴った。
「起きたか?」
「……早すぎる」
 警戒するストライカーはすぐに寝室に走っていく。
 するとそこには頭を掻いている夕璃がいた。
「違う」
「気づくよな。そう。俺は夕璃じゃねぇ」
 禍々しい視線を向けられたストライカーは、槍を構えた。
「殺せば夕璃も死ぬぜ?」
 無言で槍を消すストライカー。
 ランサーが入ってくると、びしっと指さした。
「夕璃はこれから2日間起きねぇ。戦いてぇんならその後にしな」
「お前が夕璃じゃねぇのかよ」
「違う。あれは黒夕璃」
 黒夕璃は笑うと、ランサーが持っていた封筒を見た。
「それは渡された金か。どうでもいいが、あいつのためになるならそれを机の上に置くだけにしておけ」
 それだけ言うと夕璃は倒れる。
 黒夕璃が元の場所に戻っていったのだ。
「黒夕璃だか何だか知らねぇが、雲行きが怪しくなってきやがったな」
「同感」
 二人のサーヴァントは空を仰ぎ見た。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ