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Fate/DreamFantom
stay night
08Schlaf
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を投影できるマスター、アーチャーと連戦してきた。これ以上はマスターの精神的に無理。そもそもやっと休もうとしていた時に来たせいで、まともに休んでいない。一度固有結界を破壊されて傷だらけになってる。こんなボロボロでよくやったと思う」
 今の夕璃の状況を聞き、ランサーは舌打ちをした。
「そんな状況で戦ってたのかよ」
「理由を作ったのはランサー。謝罪を要求する。マスターの代わりに手伝え」
「はぁ!? 何で俺が……」
 ランサーはそう言いながらも、自分のせいで夕璃はギリギリの状況で戦わせたことに罪悪感があった。
 望んでいるのは全力対全力の勝負であり、こんな戦いを望んでいない。
 この状況の夕璃を倒すことも望んでいないのだ。
「ったくしょうがねぇ」
 ストライカーの代わりに夕璃を持ち上げると、ランサーは仞凪家に入った。



 次の日になっても、夕璃は目を覚まさなかった。
「おいどういうことだストライカー。こいつは何で目を覚まさねえ」
「マスターは能力を使うと夢に囚われる。昨日大量に使ったから、今日は目が覚めないかもしれない。明日も」
 そこでストライカーはあることに気が付いた。
「学校。ランサー、マスターを見てて」
「はぁ!? だからなんで俺が」
「見てて」
 男は女に勝てない。
 それを体現するような状況になり、ランサーは溜息を吐いて夕璃を見ていることにした。
「行ってくる」
「おい待て。どこに行くつもりだ」
「学校。マス……夕璃が休むと伝えてくる」
 その言葉にランサーはため息を吐いた。
「いいか? マスターと呼んだら坊主が怪しまれるから夕璃と言い直したのはいい。だがな、薄い鎧を纏った姿で行けば、坊主は更に怪しまれる」
「わかった」
 ワンピース姿に変化すると、ストライカーは家から出て歩き始めた。
「はぁ。てかこの家、あの坊主一人で住んでるのかよ」
 ピンポーンとインターホンが鳴らされ、面倒そうに現代の服に変えたランサーが出た。
「はーい」
「貴方誰かしら?」
 そこにいたのは少し太っているおばさん。
「あー、ぼ……夕璃の知り合い。昨日熱出して寝込んだから看病してんだよ。あんたは?」
「仞凪木在(きさら)。夕璃の叔母よ」
 その言葉にランサーは怪訝な顔をする。
「寝込んだから来たのか?」
「そんなわけないでしょ? 今月の生活費を置きに来たのよ」
 そして渡されたのは1万円札。
「これだけ?」
「当たり前でしょ? それにしても、友達と遊ぶ金があるということはもう少し減らしてもいいかもしれないわね」
 あり得ないことを言い出す木在を、ランサーは半ばキレかけで尋ねた。
「あんた、夕璃の叔母さんじゃねぇのかよ」
「口の悪いガキね。だからどうしたのよ。あんな気持ち悪い子。貴方も気を付
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