stay night
06Bosheit
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るんですよ。そいつと夢の中で推定3日間くらい話して、色々と教えてもらって。でも悪意の塊と言うよりも、善意を認められなかったための悪意って呼んだほうがいいかもしれないくらい良い奴です。俺に能力の使い方や注意をしてくれたので」
「聖杯の泥? 悪意? まさか聖杯は、汚染されてる?」
「はい。ギルガメッシュさんにも聞きましたけど、汚染されています」
ギルガメッシュという言葉にセイバーが反応し忌々しそうにするが、夕璃にとっては王を蔑む行為で許せるものではない。
一応臣下に下ると決めたのだから、王を守る行動をしようと考えたのだ。
「いやな顔をしないで戴けますか? 話しましたけど、ギルガメッシュさんはいい人でした。ただ上から目線過ぎるだけ。俺は貴方からのほうが嫌な感じがする」
セイバーにそう言うと、セイバーは剣を構えた。
「貴方がその気なら、俺も力を出す」
夕璃はセイバーを睨みつけた。
「やめろセイバー。お前の気持ちもわかるけど、夕璃は人間なんだ!」
「しかし士郎。騎士の心をここまで侮辱されて黙っておけません!」
セイバーは踏み込むと、夕璃に切りかかった。
「殺せばいいよセイバー」
セイバーが剣を振ると、嫌な肉の感触とともに夕璃が真っ二つに切り裂かれ内臓が飛び散った。
「うっ」
士郎と凛が口元を抑えて倒れこむ。
しかし夕璃の能力はこの程度ではない。
「王よ……」
夕璃の顔が、セイバーが第四次聖杯戦争で戦ったランスロットへと変貌する。
「何故何もしていない私を切ったのですか?」
「わ、私は……」
そして倒れこんだ凛の顔が、士郎の顔が臣下達に変わり、セイバーを責めたてる。
「貴方が否定したせいで、私は聖杯に殺された」
「選択をし直したせいで、私達は生贄にされたのです」
セイバーの体に縋り付く様に血だらけの臣下が纏わりつく。
「は、離せ!」
セイバーがそれを振り払うと、全員が憎しみの顔に変わった。
「我らが恨み、幾度となく思い出せ! もし選択をし直すのならば、我らの命を背負いながら血にまみれたこの命を思い出せ!」
そしてセイバーは倒れた。
「あぁぁぁあああああ!!??」
「セイバー!?」
倒れこんだセイバーを抱えるようにする士郎。
「夕璃、何をした!?」
「夢を、見てるんだよ」
夕璃は慈悲深い顔で言った。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
謝り続けるセイバーは、ガクガクと震えながら両肩を掴んで震えていた。
「夕璃!」
「俺は切られそうになったのに、士郎さんは。正義の味方はどう思います?」
正義の味方なら、夕璃を助けるた
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