暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/DreamFantom
stay night
06Bosheit
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がいた柳桐寺!?」
 炎の柱が上がるそれを見て、凛は驚いていた。
 自分でもキャスターを倒すのは至難の業と言っていたのだが、あれは確実にキャスターを倒した攻撃だ。
「凛。夕璃の腕に令呪が戻っている。しかし、3画戻ったと思ったら1画消えた」
「まさか、夢の中で命じたっていうの?」
 規格外な存在。
 夕璃について凜はそうとしか思えなくなった。
「起きたら夕璃に聞くわ。その前に、アーチャー。ストライカーを連れてこれる?」
「了解した」
 屋根を飛んで柳桐寺に向かうアーチャーを送ってから、凛はすぐに夕璃が寝ている部屋に入った。
「まだ寝てるわね。でも令呪が確かにある」
 どういうことかわからないが、夕璃はキャスターに奪われた令呪を何らかの方法で奪い返した。
 そしてその令呪で宝具を発動させ、キャスターを倒したのだ。
「3画戻ったのは何故? 2画しかなかったはず」
「どうしたんだ?」
 不思議そうに士郎が聞くと、凛は怪訝な顔で夕璃を睨みつけた。
「夕璃、寝たふりっていうのはどうかしら?」
「あー、ばれてました?」
 起き上がった夕璃は、少しバランスを崩しながらも立ち上がった。
「どうやってキャスターから令呪を取り戻したのかしら?」
「えっと、そのためには俺の固有結界について説明しないといけないんですけど。というかなんで俺士郎さんの家にいるんですか?」
「アーチャーが連れてきたのよ。それで、貴方の固有結界について話しなさい」
 凜に諭されると、夕璃は溜息を吐いてから話始めた。
「俺の固有結界の名前は『我ガ夢幻ノ地獄《アゥンドゥリング・リヴェーンスピエレン》』と言いまして、概念は夢幻と地獄。あ、夢幻って言うのは夢と幻って書くほうです。で、能力は簡単に言うと二つ。地獄となっている固有結界に存在するものを操ったり出したりできること。もう一つが、夢幻にすること」
「成程ね。その夢幻にするって言うのは、怪我を夢にしたりしてたことね」
「はい。まぁ実際は夢に置き換えて固有結界に保存。そこから夢の内容を書き換えて幻で再現。その幻で再現したものを固有結界から出して置き換えた部分に当てはめる。それから幻を現実に変換するっていう作業が行われているんですけど」
 頷く凛だが、一瞬で止まった。
「待って。夢幻にするって言うのは、まさか貴方宝具を受けたことを夢にしたの?」
「えーっと、そうです。だから令呪が夢の中にいたので幻ですけど帰ってきたのでそれを使って命令しました。でも初期化されたのまでは幻にできなくて、令呪が3画に……」
「結果的に、キャスターに刺されたおかげで令呪が2画から3画に増えたと。何そのトンでも能力。で、何で行き成り詳しくなったの?」
 その言葉に夕璃は黙りこんだ。
「俺の中に、聖杯の泥……つまり言うと悪意の塊がい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ