stay night
02F?higkeit
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だった。
ランサーの一撃は確実に夕璃の心臓を貫いた。
それが意味するのは死。
だがそれすらも凌駕するものを、夕璃は持っていた。
「?nderung in jenen, die ein Leben spielen」
その言葉と同時に夕璃の傷が、消え去った。
「何だと!?」
次に驚くのはランサー。
必殺と自負する最強の宝具が防がれたのだから。
それもただのマスターに。
「ちっ。宝具を使って倒せなかったら戻ってこいって言われているからな。そこの坊主、てめぇは俺が必ず殺す」
ランサーはそう言うと戻っていく。
起き上がった夕璃は自分の体の異変に気づいていた。
「何だったんだろう、あれ」
頭に流れ込んできた情報。
そしてあの魔術。
訳が分からないことが続く夕璃だが、ストライカーも疑問を抱いていた。
「槍、消えた」
「本当だ」
悩んでいた夕璃が見ると槍が消えている。
血もどこかへ行ってしまった。
「ちょっと今日は走る元気がないや」
帰ろうと言ってストライカーと共に家まで歩いて帰った。
「血を操り、生み出し、雷を生み出し、操り、傷を消したと」
「あぁ。あいつは何なんだ」
ランサーの報告を聞いていた綺礼は、その異常を聞いて黙り込むしかなかった。
「彼に対するコンタクトは私から取ろう。お前は引き続き他のサーヴァントと戦ってくれ」
「りょーかいっと」
消えるランサーを見送った後に、奥から高笑いが聞こえた。
「実に相応しい」
「どうしたのだ? ギルガメッシュ」
ギルガメッシュはライダースーツのままでワインを飲んでいた。
「奴の力、あれは我がエアと同種族のものだ」
エアと同族と聞き、綺礼は頭痛を感じた。
エアは乖梨剣と呼ばれ、地獄の原型と呼ばれる最強の宝具。
つまり夕璃の魔術は地獄そのもの。
「確実に臣下にしたいな! これ程の輩は我が手元に相応しい」
ギルガメッシュが絶賛するが、目を細めてただと付け加えた。
「奴と戦うとするならば、我も本気で行かなければならんな」
本気を出すと宣言したギルガメッシュの姿は、威風堂々とし王の鏡とも言えるものだった。
彼こそが人類最古の王。
彼こそが人類最強の王。
世界の全てを手に入れた男と対等に戦うという少年。
「戦ってみたいと思えるのも久しぶりだ」
戦いを想像した余韻に浸かるギルガメッシュに、綺礼は敬意を抱く他なかった。
ランサーとの戦闘を終えて学校に向かっていた夕璃は、背筋にぞっとするものを感じた。
(なんか嫌な予感がする)
ちょうどその頃ギルガメッシュが戦いたいと言っていたので、疑似直感スキルは伊達じゃないのだ。
そんなことに夕璃が気づくわけもないが。
「あら、また会
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