stay night
02F?higkeit
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ているのに移動しない理由は、ここが大切な場所であり自分の居場所だからだ。
「そっか。じゃあ行こう」
外に出て走り出した夕璃を見て、ストライカーは疑問に思っていた。
敏捷A+++という恐ろしい速さを持つストライカーが、若干とは言え走っているのだ。
その速さがどのくらいなのかは、ストライカー自身が一番よく分かっている。
(敏捷C程度?)
サーヴァントのステータスに当てはまる速さ。
直感B+並みの直感
彼はいったい何なのか。
その疑問がストライカーに纏わりついていた。
しかし疑問を解消する隙を、この聖杯戦争は与えてくれない。
立ち止まった夕璃に気付いた時、それは始まっていた。
「ストライカー!」
殺気に反応して夕璃の前を見ると、そこには青いタイツに身を包んだ男がいた。
「てめぇがランサーみてぇなサーヴァントか」
男を見た瞬間、ストライカーは動き出していた。
二本の槍を操り、男に突撃する。
「なるほどな!」
男も槍を出すと回転させることで二本の槍を弾き飛ばし、心臓に狙いを定めた。
「させるかぁぁぁあああああ!」
突進してきた夕璃にランサーは突き飛ばされ、ストライカーは何とか九死に一生を得た。
「ほぉ。中々面白いことをする小僧じゃねぇか」
それと同時に夕璃の頭に情報が流れてくる。
自分が知らないはずの魔術。
固有結界という魔法に近いものにより手に入れたであろう強化能力。
「Die Welt besteht aus Tr?umen und phantasms」
詠唱と共に血液が夕璃の両手から吹き出し、ランサーと同じ形の槍を創造した。
「面白い能力だな」
傷ついていたはずの両手は完治し、その槍も赤く輝いていた。
「ストライカー、俺が援護するから頼んだ」
「了、解」
二槍を操るストライカーがランサーに特攻を仕掛け、それに対して迎撃しようとするランサーだが夕璃の持つ槍が気がかりで本気を出せない。
「決めた。雷槍シェルヴィザ」
槍に雷が集まり、ランサーはそれに驚いた。
宝具染みた能力だと。
「お前のマスターはやべぇ奴見てぇだな!」
「知ら、ない」
華麗にストライカーの二槍を捌くランサーだが、その視界から夕璃を外してはいない。
「ドー、ピング!」
心臓のポンプ力を上げて異常なほどの加速を見せた夕璃は一瞬でランサーの背後に回り、槍を構えた。
「何!?」
「シェルヴィザ!」
雷を纏った槍がランサーに近づくが、ランサーは歴戦の戦士だ。
「刺し穿つ死棘の槍!」
敵の心臓に命中しているという結果を作った後に投げる必中の槍が夕璃を襲った。
「マスター!?」
流石に驚くストライカーだが、夕璃が死ぬという結果は覆らない。
――はず
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ