第三章
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女は怖いし強いものである。実は中国では恐妻家が多い。しかも彼は中国系アメリカ人だ。アメリカもまた女が強いことで有名だ。タフなヤンキー達の連れなのだからそれも当然だ。従って彼は女はただ優しくて可憐なだけではないのはよくわかっていたのだ。
「それがわかっているのならいいよ」
「そういうことでね」
こうして話は決まった。チャンはチュンレイと結婚することになった。無事に式が終わり結婚生活に入った。チュンレイは家でも会社でも彼の妻として秘書として側にいてその生活や仕事を支えた。それは実に見事なもので彼にとっては満足のいくパートナーであった。
「ずっと秘書もいなかったけれど」
彼はある日あの初老のコックに対して話していた。朝の市場を歩きながら。相変わらず活気に満ちた市場の中を進んでいる。
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