新たなステージ
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ってもらうと、
「ここでいいよ」
「いいの?」
「ああ。ここからは登りもないし、バッテリーの充電もしたから」
「そっか、気を付けてね!」
「ああ、じゃあね直葉ちゃん。またやろう!」
そう言って直葉ちゃんと別れた俺は病院を目指した。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
あれから十分程で病院に着き、エレベーターで上の階へと昇る。
そこには入院中に見慣れてしまった、病院の風景があった。
そこにはいつも通りあの病室があり、あの名前もあった。
雪宮 雫、彼女の名前が───。
「あら、雪羅君。今日も来たのね」
「こんにちは、幸子さん」
「こんにちは♪」
幸子さんはいつも通り笑顔で迎えてくれた。しかし、そこには雫の姿はなかった。
「雫さんは?」
「昨日の夕方、施設に移されたの」
「施設に?」
「ええ・・・」
「その施設には行ったんですか?」
「行ったんだけど、入れてもらえなくて・・・」
入れてもらえない・・・?
「その施設の名前は?」
「確か、レクトって言ってたかしら?」
「レクト・・・」
その名前は確かネットで見たことがある。ここ数年で成長遂げている企業だとか、でもなぜそんなところが患者を引き取るのか───。
「幸子さん、雫さんの他にそのレクトに移動したのは?」
「分からないけど、この周辺の患者はみんな移動したわ。みんな眠った状態でね・・・」
「そうですか、ありがとうございます!」
俺は幸子さんにお礼を言うと病室を去った。そして、そのフロアの病室をすべて回った。
その内居なかったのは半数以上、そして俺はナースステーションに向かった。
「あの、すみません」
「あら、雪羅さん。お見舞いですか?」
「それもあるですけど、1つ聞きたいことが・・・」
「なんですか?」
「この病院の人たちの中で何らかの理由で昏睡状態に陥った人はどのくらいですか?」
「・・・ごめんなさい、患者様のプライバシーはあまり明かせないの」
「・・・そうですよね、なら質問を変えます」
俺はある質問をし、看護婦はその質問に答えた。
「ありがとうございます、では!」
「あ、ちょっと!」
俺はすぐに家に戻り、
「母さん!いる?」
俺がそう言うと奥の方から一人の女性が出てきた。
「あら、お帰り雪羅。どうだった?」
この長髪の似合う美女こそ俺の母、高嶺 沙織である。
こう見えて世界でも指折りのプログラマーで親父の手伝いもしている。ここまで聞くとかなりすごい人に聞こえる。し
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