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とらっぷ&だんじょん!
第一部 vs.まもの!
第7話 しゅくだい!
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、おはよう、ウェルド君、ノエルさん」
 この人も朝には弱いらしい――ぼさぼさの髪を雑に束ねて奥の部屋からクムランが出てくる。
「おはようってもう正午っすよ……」
「あれ、ウェルド君。その顔はどうしたんです?」
 クムランに顛末を話すと大笑いされた。
「まあまあ……とにかくウェルド君も、いろんな仲間と協調して先に進むに越した事はありませんよ。バルデスさんの説明の通りですが、太陽の宝玉を手に入れない限りは、遺跡の調査もままならない。何よりまず、意義のある研究をしようと思ったら、ある程度の深さまで潜らなければなりませんからね」
「それもそうです」
「そうだ、ウェルド君とノエルさんに教えておきましょう」
「なんですか、先生?」
 ノエルが身を乗り出した。
「あなた方が進んでいる黒の羨道は、あと数階層で終わるのですが、最後に少し意地の悪い仕掛けが施されているんです。その場所には二十余りの入り口が並んでいるのですが、どの入り口も真っ暗で、外からじゃ中がどうなっているのか全く分かりません。次の階層に続く入り口はこの中の一つだけ……。後はすべて、インディゴスと言う魔物の巣になっています」
「強いんですか? その魔物」
「ええ。あなた方はまだ手を出さない方がいいでしょう」
 クムランは微笑み、眼鏡をずり上げた。
「まあ、間違えって入ってしまう事もあるかも知れませんので、これだけは覚えておいてください。インディゴスは赤色の個体と青色の個体が(つい)になっており、常に行動を共にします。そして青い個体は赤い個体を凍らせないと、赤い個体は青い個体を燃やさないと、攻撃する事が出来ません。万一の場合もありますので、覚えておいてくださいね」
「そのー……じゃあ、間違えて巣に入らない方法は?」
「そうですね。正解の入り口ですが、それはランダムで変化します。何番目の入り口が正解、という事はありません。深夜零時ぴったりに、入り口のどれか一つが光ります。それから大体五秒くらいの間に中に入って下さい。遅れると、またもインディゴスの巣に変化してしまいます」
「面倒なんスねえ」
「最初だけですよ。一度通過してしまえば、その先は時の行路図で自在に行き来できるのですから。そして、正解の通路の先をずっと歩いて行くと、太陽帝国の首都アスラ・ファエルに到着します。わかりましたか?」
「ええ」
「それと、あと一つ」
 クムランが指を立てる。
「あなたに宿題を出します」
「宿題?」
「アスラ・ファエルの入り口には、古代文字で碑文が刻まれています。その碑文を書き写して来てください。僕が解説しましょう。これも研究ですよ」
「わかりました。じゃ、紙とペン持ってかないと」
「この部屋にある物を持って行って構いませんよ」
「助かります」
 ウェルドは顔に当てていたタオル
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