バナナと逃走と牢獄生活
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(女子更衣室って言おうとした)
(女子更衣室って言おうとしたな)
(女子更衣室と言おうとしたのじゃ)
こいつの捕まった理由も分かりすぎる
ムッツ「………それにあの中二病にカメラを壊された!!」
明久「な、何だって!?それ本当なの!?」
ムッツ「………数々のお宝写真がぐしゃぐしゃに踏み潰された。当分は販売できない」
明久「それじゃあ……もうムッツリーニの写真は買えないじゃないか───!!」
最悪な出来事に僕は一瞬、絶望してしまった。というか、久しぶりにムッツリーニが怒っているところを見たような気がする。あのカメラはムッツリーニにとって命のような存在なのだ
明久「んで、秀吉は?」
秀吉「わしも追いかけられていたのじゃ。それで隠れてやり過ごそうと隠れたのじゃが……捕まってしまったのじゃ」
明久「一応聞くけど……どこに隠れたの?」
秀吉「みかん箱の中じゃ。なぜバレたのかよく分からんのじゃ……」
本人はみかん箱で隠れきれているらしいが、実際にはバレバレだ
雄二「まぁ、とにかくここでくよくよしても仕方ねぇ。明日の朝になればまた出してくれるさ」
秀吉「お主は気楽でいいのう……」
ムッツ「………中二病…直井……許すまじ!!」
明久「早くここから出たい……」
こうしてほぼ男だけの夜は更けていった
目が覚めると、外はザーザーと雨が降っていた。そして部屋の中では雨漏りになっている
明久「そろそろ出してくれる時間帯だけど……来ないね」
雄二「まさか忘れられてるっていうオチはあるんじゃねぇか?」
秀吉「不吉な事を言わないで欲しいのじゃ」
ムッツ「………その内待てば来るかもしれない」
とりあえず待ってみたが、中々来ない。まさか本当に忘れられたんじゃ……
雄二「……………もう我慢出来ねぇ」
突然、雄二が苛立たしい声を放つと固い扉の前に立つ。そして
バゴォン!!
後ろ蹴りでその扉を破壊する。……………凄っ
明久「ゆ、雄二……いつの間にそんな力を………」
雄二「いや、翔子に毎回監禁されていたせいか扉を壊す方法が分かっちまってな」
改めて思うが、雄二が悪鬼羅刹と呼ばれてた時期があったが、まさにこれが昔の雄二だと少し思ってしまった
秀吉「普通は扉を壊すなんてできないぞい……」
ムッツ「………どちらにしろ、出れたからよかった」
僕達は反省室から(勝手に)出ると校長室に向かっていった
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