暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第13話「眠れない悪魔狩り」
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………………そうか」

「キリシマ君も眠れないの?」

アイリスにそう聞かれたキリシマは、うつむいて黙ってしまった。
そんなキリシマの様子を見たアイリスは、気まずそうな表情を浮かべキリシマに謝る。

「ごめんね……聞いちゃいけないことだった?」

「………………構わない」

しばらく沈黙が続いた。しかし、お互い気まずいとは思っていない。
その沈黙を破ったのはキリシマだった。



「……………夜は嫌いだ。俺の家族が殺された時も夜だった」


「……………………その日から………夜に眠れたことなんて無い」

「キリシマ君………」

それを聞いたアイリスは、キリシマの真横まで移動し、そのままキリシマの真横で体育座りした。

「………………?」

「眠れないなら、朝が来るまで隣にいるよ。………私も眠れそうにないから」

「………………………好きにしろ」


眠れない2人の悪魔狩りは、月明かりが射し込む廊下で静かに朝を待った。
















―――朝 6:04


「…………うぅん……」




「……………ぅん………………あれ?」


目が覚めたアイリスの隣には、キリシマの姿はなかった。

「(いつの間にか寝ちゃった………あれ?)」

アイリスは自分にかけられていた毛布の存在に気がつく。
その毛布は、自分の部屋のものではないことも。

「…………優しいなぁ、キリシマ君……」


「あら、おはようアイリスちゃん♪」

黒いズボンに白Yシャツ姿のアリシアが部屋から出てきた。

「あ、おはようアリシアさん♪」

「ん? ねぇアイリスちゃん、あなたまさかここで寝てたの?」

アリシアが見たのは、廊下の隅で毛布にくるまっているパジャマ姿のアイリスだった。
アリシアは凄まじく心配そうな表情を浮かべている。

「ちょっと嫌な夢見ちゃって……キリシマ君と廊下で話してたら……いつの間にか寝ちゃってた」

「なぁ!? キリシマ!? アイリスちゃん! あの無表情野郎に何かされなかった!?」

「え?」

キョトンとした表情を浮かべるアイリスの目の前で、アリシアがブツブツと何か呟いている。

「…………あんの野郎……アイリスちゃんと真夜中に二人きりで………」


「……………俺がなんだって? アリシア」

キリシマが大聖堂の階段を上がって廊下に姿を現した。
それを見たアリシアは、まるで弾丸のような勢いでキリシマに詰め寄った。

「キリシマァァァ!! アイリスちゃんと二人きりで羨ま………じゃなくて、何してやがったのよ!?」

「……………本音が出たな。別に………眠れない者同士
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