少女の慟哭
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期待に応え、どれほどのモノを諦観してきたのか。
泣き叫ぶ声を聞きながら、秋斗の心はゆっくりと軋んで行く。
自分が切り捨てた結果、彼女が苦しんでいるのだと理解して。助けられるはずの友を助けなかった罪過は重く、彼の心に圧し掛かる。
秋斗はそのせいか、胸が痛み続けているというのに泣くことが出来なかった。
静かな暗い夜の城に、長い間少女の悲痛な慟哭は響き続けた。
皮肉にも、黒い夜天には願いを祈った日と同じく半分の月が上っていた。
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