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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんなオマケって
パラレル外伝 例えばこんな弐式は弐式違いだ
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〜〜〜〜!?!?」」
『お、織斑先生!目からビームですよ目からビーム!!すっごーい・・・実用化されてたんですねっ!!』
『・・・・・・・・・(放心)』

有効打を与える事の出来なかった凄まじいスキンバリアーの強度と装甲が、とうとう目に見えたダメージを負う。機械的に立ち上がり再び弐式と向かい合うゴーレムの姿には、自分の受けたダメージなど全く勘定に入れない機械の様な無機質さがあるが、その動きはどこかぎこちない。
パワーで敵わない筈の相手をパワーで押し返す。これこそがスーパーロボットの大逆転パワーだ。一夏と鈴ですら苦戦した相手を、彼女はたった一人と一機で押し返しつつあった。そして、今のやり取りで簪は直感的にある事実に気付いた。

『貴方からは・・・人の意志が感じられない。無人機・・・』
『――――――――――』

だからどうした、と言わんばかりにゴーレムが跳躍する。火力で押し負けるなら防ぎようのないゼロ距離射撃で破壊仕様と言う魂胆らしい。この無人機の目的がなんだったのか現状でははっきりとしないが、少なくとも命令に絶対服従している事だけは確かだろう。
ISコアは、そのために無理やり動かされているのだ。

ゴーレムの拳が振るわれる。肥大化した両腕を負けず劣らず巨大な腕で受け止め、そのまま格闘戦になった。次々に繰り出される拳をいなし、何度も何度もぶつけ合う。拳が激突する度に大きな衝撃音を響かせる攻防。機体を無理に動かしているのかゴーレムの関節からスパークが舞っている。その姿はどこか痛々しい。リミッターを解除してどうにか弐式のパワーに対抗しているのだろうが、既に長く持たないのは明白だった。

―――とそんな簪に最悪の知らせが入った

『かんちゃ〜ん!聞こえる〜!?』
『本音!?避難したんじゃ・・・』
『そんなことより、その敵の内部でエネルギー反応が増大してるよ〜!エネルギー量からして攻撃用じゃなくて自爆用!もし爆発したらアリーナどころか避難先まで被害が出ちゃうかも〜!!』
『・・・!!』

確かに、軍用ISのシールドエネルギーは競技用とは比較にならないほど膨大だ。そのエネルギーを、それこそありったけ注ぎ込んで極限まで圧縮すれば、それは一種の―――自分さえ粉々に吹き飛ばすであろう―――爆弾と化す!

『なら、その前に破壊する!!念動集中・・・!!』

瞬間的に全身に力を込めてゴーレムを無理やり弾き飛ばした簪は、おのれの意志を弐式と一体化させてゆく。念じると同時に肩部に内蔵されたパーツが飛び出し、主を待つ従者のように簪の目の前に翳された。
それは、金色の(つか)。刃の無い剣の柄だった。その柄から、簪の念に応えるようにエネルギー刃のようなものが柄から噴出した。それはエネルギー剣なのか実体を持っているのかさえ曖昧で、しかし鋭
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