反董卓の章
第23話 「…………メロン?」
[15/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のに盾二に嫉妬するなんて、ただの逆恨みだろ……)
元の世界でのミスにより、俺は一度死んだらしい。
それをこの世界で再生されたが目覚めない俺を、盾二は必死で救おうとしていたとのこと。
貂蝉は簡潔に語ってくれたけど、それがどれだけ大変だったのかは……なんとなくわかる。
実感はないんだけども。
「ご主人様! 第一軍、第二軍共に残存兵力をまとめました!」
盾二に報告してくるのは、先ほどの愛……じゃない、関羽さん。
あの容姿で関羽って……やっぱいろいろおかしいよな。
「あ、劉備さん。そういや、盾二って……何故にご主人様?」
さっきから疑問に思っていたことを、横でおとなしくしていた劉備さんに聞いてみる。
「え? ああ……だって天の御遣い様で、あれだけの力もあって、軍略も知略も政務もなんでもできるんだもん。だから、私達のご主人様ってお願いしたの」
「ご主人様……盾二、嫌がったでしょ?」
「え? わかるの?」
「そりゃ、なぁ……」
ゲームならともかく、リアルで可愛い女の子にご主人様って言われるなんて……普通は喜ぶよりも引く。
どこの貴族様だよって、俺でも思わず背中が痒くなる。
「けど、ずっと言っていたら気にしなくなったみたいだよ?」
「えぇー……」
「そこ! 変なことを一刀に吹きこまないでくれ!」
俺が思わず盾二を見ると、非難めいた声で振り返る盾二。
多分、かなり蔑む眼で見ていたんだろうな、俺。
「ご主人様?」
「いや、愛紗……いや、なんでもない。お疲れ様………………後で覚えておけよ、一刀」
「何で俺!?」
俺が悪いの!?
「報告! 孫策様が面会したいと申されております!」
「雪蓮が……? 通せ」
「孫策……?」
盾二の言葉に、再び横の劉備さんに聞く。
「劉備さん、孫策って、あの孫策伯符?」
「うん。その孫策さん。仲いいんだ……ご主人様と」
「……女性だよね?」
「もちろん」
そっかー……どんな人だろって、おおおおおおおおお!?
「盾二……」
「雪蓮、お疲れ様…………その、ありがとう。色々面倒かけた」
褐色の肌に桃色の髪!
まさしく異国美人って感じでイイネ!
大人の女って感じがするよ!
「おにーさん……鼻の下、伸びてる」
「あ、いや、その……」
「結構エッチなんだね…………ご主人様もそれぐらいならなぁ」
「……すいません」
盾二は硬派だからなー……
女にモテる割にはなびかないから、余計にモテるというか。
というか、何で似ている容姿なのに盾二だけがモテるんだろ。
アーカムでも研究員の女性に襲われたとか言っていたし……
くそう、リア充め!
「気にしな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ