暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア-諧調の担い手-
その手に宿る調律。
そして想いは力となりて
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
名を紡ぐ。
教えて貰った訳ではない、だが不思議と理解出来た。

心に、彼女の心が流れ込み、そして繋がった。
そして、身体の内側からとてつもない程の膨大な力を感じ取った。

そう名前を呼んだ刹那。
鞘は輝きを放ち、一人の女性の姿を形作る。
碧銀色の艶やかな髪をした、朱色の瞳をした女性が現れる。年齢で言えば、十代半ば頃だろう。


「………」


幻想的で、芸術的であった。
思わず、その目を盗まれる。不意に、息をする動作を忘れる。

それ程までに、少女は、ヴィクトリアは美しかった。


「……主様?」


俺はそれに首を左右に振り、言葉を紡ぐ。


「行こう、ヴィクトリア」

「はい、主様」


そうして互いに手を確かに繋ぎ、俺達はその空間から姿を消した。
未来永劫、ずっとその手を離さない様に。


.
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ