暁 〜小説投稿サイト〜
菊と薔薇
4部分:第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
その部屋でピアノの演奏を聴いていた。二人はその部屋の中央で紅茶とクッキーを前にしてそのうえでピアノを聴いているのである。
「これがです」
「何かとても」
 朱雀はその曲を聴きながら言うのだった。
「穏やかで。美しい曲ですね」
「ホーム=スウィート=ホームですの」
「それがこの曲の名前ですか」
「我が国では古くから皆に愛されている曲です」
 アンはこのことも朱雀に述べた。
「本当に昔から」
「それだけ皆に愛されてきたのですね」
「そうです」
 答えるアンもまた穏やかな顔になっていた。
「それだけの曲だと思います」
「そうですね」
 朱雀もこのことはわかった。
「これだけ美しい曲があるなんて」
「日本にもこうした曲はありますか?」
 アンは今度は朱雀に対して問うた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ