暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
異なる物語への介入〜クロスクエスト〜
遭遇2―Encounter2―
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リの、下部についたボタンを押す。すると、

『トリガー!』

 という声。同時に、待機音が鳴る。ロストドライバーにメモリをセット。すると、右手に《トリガーメモリ》に対応した武器が出現する。即ち……銃。

 《トリガーマグナム》という銘のその銃は、本来ならば『剣の世界』であるSAOには存在しないアイテムだ。だが、フレイはいかなる理由によってかこの《ガイアメモリ》達を入手し、同時にこの《トリガーマグナム》を始めとする特殊な武器も手に入れた。

 さらにもう一つのメモリを取り出す。今度は黄色のメモリだ。それを押すと、『ルナ!』のサウンド。待機音を鳴らすそれをドライバーのスロットにセット。

 フレイの腕に、右側が黄色、左側が青のブレスレットが出現する。《変身》をしていない状態でのフォームを示すアイテムだが、特に色以外の意味はない。

 トリガーメモリをマグナムのスロットに入れ、銃を構える。赤い閃光が通過するその瞬間を狙って――――

『マキシマムドライブ!!』
「トリガーフルバーストッ!!」

 青と黄色の閃光が発射される。それは赤い閃光を的確に追尾し――――

 白い閃光によって叩き斬られた。

「何!?」

 しかし、防御したことによって《そいつ》の高速移動も止まる。出現したのは、黒髪に両目を真紅に輝かせた少年だった。年齢はフレイと同じくらいか。動きが止まった直後、纏っていた真紅の燐光が消滅し、少年の目は黒色に、装備品のコートは黒と白を基調としたものに変わった。
 
 現れた少年もまた、驚愕に目を見開いていた。

「……その武器、銃か?」
「あ?ああ……《トリガーマグナム》って言って、《メモリマスター》スキルの特権」
「ユニークスキル、なのか……」

 少年は考え込む様子を見せるが、ふと何かに気が付いたように、抜き放たれていた刀を納刀した。

「すまないな、観察するようなまねをしてしまって。俺はカイ。君は?」
「そっちこそすごいスピードだったな。フレイだ。よろしく」

 カイと名乗った少年と握手をする。

「この状況、どう思う……?」
「ああ……プレイヤーも、NPCも一人もいない。BGMもないし、フレンドリストの名前が全部消えている」
「え、マジか!?」

 それは気が付かなかった。フレイは少年が言ったことを確かめるべく、メニューウィンドウからフレンドリストを開いてみる。表示されたのは、SAO開始初日以来のまっさらな画面。キリトの名前もアスナの名前も、それ以外の知り合いの名前も一切存在していない。

「どういうことだ……?」

 その時だった。《ソレ》が起こったのは。

 
 バシィッ!!という効果音と共に、アインクラッドの空が光った。アインクラッドの空は次層の地
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