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赤城と烈風
防衛の要
13試陸上戦闘機『天雷』、試製双襲『屠龍』
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撤回。



 様々な思惑が交錯し紆余曲折の末、共同開発の発動機はA21≪土星≫と仮称。
 1939年に試作され8月に初号機が完成、1940年6月に審査運転を完了。

 A18木星A型として採用されますが整備作業の簡易化、稼動率の向上を図り改造案も進捗。
 カム前方集中式の狭隘な構造を見直し、過密な配置を分散させる前後分離式へ変更。

 弁の作動と燃焼、気筒冷却能力の効率化を実現し過熱《オーバー・ヒート》を予防。
 内部構造に余裕を生み保守、点検の作業が容易となり整備性と稼働率を向上させます。


 22気筒のA21土星はA18木星A型の改良型、仮称E型の技術を盛り込み前後分離式を採用。
 直径は1370ミリから1500ミリ、重量は1260キログラムから1500キログラムへ増大。

 回転数もA18木星仮称E型と同じ2600回転/分に設定、確実に動作する事を重視。
 来年はA型に続き仮称E型、A21土星も試作品が完成すると見込まれています。

 発動機の直径が大幅に増大する為、単発機をA21土星へ換装する事は非常に困難です。
 機首が大型化し視界の悪化と上昇力、最高速力と運動性能の低下が懸念されます。


 双発単座の十三試陸上戦闘機『天雷』は単発機と異なり、主翼に発動機を配置しています。
 機体構造はA21土星への換装に対応可能、発動機直径の増大には対応可能と推定されます。

 重量が増大する為に機体の強化は必要ですが、馬力の増加で性能向上が見込めると判断。
 機首25ミリ機銃4挺の装弾数は合計800発、7.7ミリ機銃2挺は合計1360発に増量の予定です。

 海軍は本土防空任務を担当せず、対重爆撃機用の重戦闘駆逐機は配備を急ぎません。
 A8金星の装備型は採用せず、A10火星を搭載の『天雷』も来年に制式化の予定です。

 A18木星の装備型は試製『天雷改』、A21土星の装備型は試製『天雷改二』と仮称。
 陸軍では双発襲撃機『屠龍』3型、4型の名称を予定しています。
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