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赤城と烈風
防衛の要
13試陸上戦闘機『天雷』、試製双襲『屠龍』
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口径銃が搭載可能です。
 1932年に製造権(ライセンス)を購入、1934年から国内生産の艦対空機銃を航空機用に改造。

 九三式13.2ミリ固定機銃を試作、合計4挺を機首に集中して搭載します。
 左右の主翼には弾道の確認、照準の修正用として各1挺7.7ミリ機銃を装備。

 主翼装備の固定機銃は通常、発射角度を偏向させ機体の前方で射線を交差させますが。
 直角に搭載し弾道を平行に直進させ、射線2本の内側を有効範囲を確認します。


 13.2ミリ4挺は合計で装弾数960発、7.7ミリ2挺は装弾数1100発を携行し空対地銃撃を反復。
 効果ありと判定されますが敵爆撃機の装甲強化を懸念、先行量産型は更に破壊力を強化。

 同じガス利用式のホチキス機関銃、九六式25ミリ艦対空機銃も固定機銃型を試作。
 装弾数は合計225発に減少しますが機首4挺を換装、重爆対策の切札と位置付けています。



 海軍では制式化以前の為、非公認ですが『天雷』の愛称(ニックネーム)が定着。
 十三試陸上戦闘機『天雷』は、採用された日本機の中でも群を抜く最高速力を叩き出しました。

 搭載能力にも余力があり、様々な用途に対応する派生型の試作が進行中しています。
 極東ソ連軍の戦車部隊を撃退する為、多数の襲撃機が要求され双発単座戦闘機に着目。

 エリコン20ミリ機銃4挺で装弾数240発、九九式襲撃機と共通化を図った換装型を試作。
 愛知1社の製造能力では大量の発注に対応不可能な為、川崎と立川が製造を担当します。


 既に空対空襲撃機『屠龍』1型は栄、2型は誉を装備する分類を陸軍は非公式に決定。
 地上襲撃機型も二式双発襲撃機『屠龍改』と称し部隊へ配備、制式化は来年の予定です。

 海軍は更なる性能の向上を狙い三菱A10火星へ換装、1941年9月に完成した試作機を重視。
 来年に対爆撃機用重戦闘駆逐機(カンプツェアシュテーラー)、A10火星装備型の制式化を予定。

 陸軍は重防御の装甲爆撃機が出現する事態を懸念、発展型を計画し主翼を強化。
 A10火星を18気筒化した社内開発番号A18、仮称木星A型への換装も検討中です。


 1940年に開発計画が発足した空冷星型、複列22気筒3千馬力級の発動機。
 離昇出力は3100馬力と計算され三菱、川崎、愛知の発動機製造部門が協力し開発中です。

 A18木星を更に上回る大直径の発動機は当初、社内名称A21《土星》と仮称されますが。
 相撲好きの担当者が『土が付くと負けに繋がり、縁起が悪い』と猛反対。

 一時は三菱A8と同様に成功の再現を祈願、金星の別名《明星》に決まり掛けました。
 96式艦上爆撃機『明星』の水上機改造型、対潜哨戒機『明星改』が好評な為に
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