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鬼灯の冷徹―地獄で内定いただきました。―
参_冷徹上司
四話
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のルリオさんもここで働いていますよ」

地獄って何でもありなんやな。ミヤコはそう思った。

「ちなみにねー、柿助はさるかに合戦でカニにまだ青い柿をぶつけた猿なんだ」

「こらっ、シロさん。他人の過去を本人のいないところでベラベラと」

まさかの同一人物。ミヤコはどうにも理解が追い付かなかったが、それも今に始まったことではない。
その柿助という猿は、カニを痛め付けた後に自分も痛み付けられ、そして改心して鬼たちをこらしめに行ったという訳か。

「おや、もうこんな時間。そろそろ戻らないと、閻魔大王がまたサボっているに違いありません」

「えー、鬼灯様、もう行っちゃうの?」

「ええ。柿助さんとルリオさんにも、よろしくお伝えください」

二人は不喜処地獄を後にした。
こんな具合で、変わった地獄がまだまだたくさんあるのだろう。

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