参_冷徹上司
三話
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大王、この間もそんなこと言ってやるべきことを先延ばしにしていましたよね」
鬼灯が金棒をひょいっと肩に担ぐ。
「宿題を溜め込むタイプの子供を持つ、夏休みが終わる8月31日の親の苦労、わかりますか?」
「わし、小学生!?」
「絶対に今日の終わらせるべきところまではやっていただきます!さもなくば」
あの金棒はどれほどの重さがあるのかわからなかったが、相当な凶器である。
ミヤコは生唾を飲み込んだ。
「おわかりですよね」
いやいや、もはやどっちが部下でどっちが上司なのか。
というかそういう括りで表現することも微妙に合っていない気がする。
ミヤコは二人の様子を、蚊帳の外で窺っていた。
「その金棒・・・・・・」
「どうかしましたか」
「やっぱりぶん殴る用に持っているんですね」
「ぶん殴る、というか、まあそれもありますけど。これで殴るのはダメな亡者か、閻魔大王だけですよ。主に護身用ですね。地獄では、己の身は己で守る。鉄則です」
「サラッとわしの名前を言うの、おかしくない?」
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