18話
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
簡単な処置を行おうか迷った時、森中がどっと震えた。
感じたのは、攻撃意思。
反射的に身を伏せ、周囲を素早く見渡す。
異常は、ない。そこでようやく、この攻撃意思がボクに向けられたものではないことに気づいた。
亡蟲。
森の外へ向かって、駆け出す。
ある程度の地形は、頭の中に入っていた。
前よりもずっと早く、バリケードを超えて亡蟲が侵攻するであろう方面に走る。
遠くで太鼓の音がした。
間違いない。亡蟲だ。
ラウネシアの話と食い違っている。亡蟲の侵攻には十日ほどのスパンがあるはずだった。
活発な動きを見せる亡蟲に、何らかの意図があるのは明白だ。
長期間に渡って戦闘を続けたラウネシアなら、その真意を汲み取れるかもしれない。しかし、ラウネシアに全てを依存するつもりはなかった。
この目で、亡蟲の行動様式を確認するため、ボクは深い森の中を駆け抜けた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ