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とある英雄の学園生活
第29話 メイド長シヴァのカレーライス
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 「なにかなイフリート?」
 
 「別に……」

 そう言って自分のカレーライスを一口食べるイフリート
 気にせず俺も食べよう
 普通に美味しい。
 俺もカレーは甘口派なので十分だ。
 あ、人参がハート型だ。
 じゃがいもが星型。
 可愛い演出をするな〜

 「美味しいよシヴァ」

 「え……あ、はい」
 
 俺の言葉にうれしかったのか頬を赤くしシヴァはカレーを食べ始めた。

 「シヴァは料理のレパートリーはどれくらいあるんだ?」

 コックか料理のできるメイドを雇うまでシヴァに作ってもらうしかないのでここはちゃんと聞いとかないとね。

 「3種類」

 指を3本立ててアピールするシヴァ。
 その仕草がちょっと可愛いと思いつつ、

 「3種類か、意外と少ないな」

 カレー以外にあと2種類しか作れないとなると外食を増やすしかないか。

 「ちなみにあとどんな料理が作れるんだ?」

 「中辛と辛口」

 「「「…………」」」

 シヴァ以外が一瞬フリーズしましたよ。
 え、なんて言ったのこのメイド魔人?

 「すまない、聞き取れなかったみたいだからもう一度言ってくれないか?」

 「中辛と辛口」

 「「「…………」」」

 ヤバイ、早急に料理ができるメイドかコックを雇わないと。
 俺の知り合いとなると……ネイしかいないな。
 忙しいと思うが明日ネイに相談しに行こう。
 学園都市で一番偉いし、頼りになるし何とかしてくれるだろう。
 あとセシリアの知り合いでメイド科の教員にも明日会いに行こう。
 明日のことを考えながらシヴァが作ったカレーを3杯おかわりした俺だった。
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