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少年と女神の物語
第四十五話
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て消した武双君が神に攻撃され続けている。
 あの時、武双君は跳ぶことで避けることもできたはずだ。なのに、彼は一瞬の躊躇いもなく消すことを選んだ。

「・・・これで、このものが立ち塞がることはないだろう」

 そう言いながら、神は倒れた武双君から刺していた獲物を抜き取る。
 それをしっかりと見ることはできなかったが、細い、武器であることだけは、見ることができました。

「おい、そこの巫女よ」

 神はそう言いながら、私の方を見もせずに命令してきます。

「このものはよき戦士であった。・・・せめて、供養してやれ」

 そう言って、再び船に乗ってその神は飛んでいきました。
 その姿をしっかりと見て、霊視が降りてきましたが・・・それは、今はいいです。

 私は信じることができず、神が見えなくなってから武双君に向かって走ります。
 彼が死んでいないことを信じて。

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