第一章
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い」
「その映画館でも空港でも駅でも百貨店でもだ。人の多い場所でやる」
皺の男はここをあえて強調してきた。
「そうしないと何の意味もないからな」
「その通りだ。それで自分達の存在を誇示するのか」
「そのうえでああして大義を訴えて支持者なりを集めるなり相手の支持を失わせてな。そのうえで自分達の要求を押し通すってわけだ」
「とんでもない奴等だ」
白髪の男はここでまた忌々しげに呟いた。
「その際に他人はどうなってもいいのか」
「だから聖戦なんだろう?」
皺の男の言葉は実にシニカルなものだった。
「他人を犠牲にしてもな。だから大義なんだよ」
「それが奴等の大義か」
「そういうことさ。あくまで自分達だけのな」
「ふざけやがって」
白髪の男の言葉はここでも忌々しげに言った。
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