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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
タラス
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『準備が整いました』

そうナターシャへ会話石を通してハイネのリーダーであるダンガスより連絡が入った。
直ぐ様ナターシャは動ける者を集め村の中央広場まで駆けると声を張り上げた。

「部隊が到着します!広場を空けてください!」

各々が広場を走り回り場所を確保しダンガスへそれを伝える。
すると次々とテレポートしてくるハイネ、オーレンの部隊達。
その中心に現れたのは砂漠の王者バシリスクだ。
その体躯は緑色の鱗に覆われトカゲのような姿をしているが巨大で尾を合わせば馬車5台分に相当し、その姿は砂漠の王者と言われるのが納得できるものであった。
テイミングモンスターというモンスターを操ることができる魔法を使い、ウィザードの比率が高いオーレンとハイネの部隊は砂漠へ赴き捕らえてきたのである。
その魔法の成功率はウィザードの魔力とモンスターの強さによって変わってくる。
バシリスクを捕らえるのは並大抵の事ではないが数にものを言わせたのだろう、確率が1%しかなくても100人で唱えればその効果もでてくるというものだ。
そうやって捕らえたバシリスクは3匹おりオマケというのかスコーピオンも10匹程度連れている。
そしてダンガスとオーレンのリーダーであるマヌエラ率いるオーレン、ハイネの部隊が動き出した。



象牙の搭の地上戦はギランの部隊が有利に進めていた。
搭の内側に陣取るギラン部隊に対しゾンビは外側が主になる。
上空で戦うケレニスとアイスクイーンの魔法の余波は地上のゾンビ達にも影響を与えていたのだ。
時には冷気が襲いかかり、時には爆風で吹き飛ばされないにしても動きを制限されていたのだ。


「その人間としての身体では限界でしょう。そろそろ本気を出されてはどうですか?」

「冗談じゃない。今でも本気だよ」

余裕の笑みをもつケレニスとは対象的にアイスクイーンには疲労が見てとれた。

「そのままですと後で後悔しますよ?」

「ふん。制御できない力は自分の力ではないということさ」

だからこれが本気だ!とフリージングブリザードを唱え急激に気温を下げていく。
その冷気は通常のブリザードとは段違いに強く早い。
ケレニスはそれに反応しファイアーウォールを唱え自分を囲うように展開するがアイスクイーンのフリージングブリザードのほうが強力だったようでケレニスの法衣を徐々に凍結させていく。
舌打ちをしたケレニスは自らが作り出した炎の中へ飛び込み凍結を解除するとアイスクイーンの懐まで一気に加速した。
標的のケレニスがこちらに向かってくるのを感じアイスランスを連続して放つがケレニスは杖で弾いていく。
その間に氷で杖を作り出したアイスクイーンは突き出されたケレニスの杖を流す。
ケレニスにとっては想定内のことでそのままの勢いで体
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