暁 〜小説投稿サイト〜
勇者番長ダイバンチョウ
第14話 男の直球勝負!野球の華は大逆転
[14/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
異常だと言う事を。
【うっし、これのお陰で何だか元気も出て来たし、特訓を再会するとすっか!】
【頑張って下さいね、番さん。僕達は此処で気絶している人たちを医務室に運んで来ますんで】
【おう、頼まぁ】
 とりあえずこのままだと至極邪魔なのでレスキューに倒れた三人の看護を任せて、ダイバンチョウは再度特訓を始め流事にした。バットを両手で握り締めて意識を集中し、迫り来るミサイル(中身無し)を見据えた。
 ふと、番は体に違和感を感じた。今までミサイルを目測で捉える事が困難だったと言うのに、少し休憩してレスキューのドリンクを飲んだ後再開した途端、ミサイルを余裕で目視できたのだ。
 まるでミサイルが止まっているようにも見えた。
(な、なんじゃこりゃぁ!?)
 自分自身激しく動揺していたが、とりあえず良く見えるミサイルにバットを合わせてスイングする。するとつい先ほどまであんなに振っても当たらなかったミサイルにジャストでバットが捉えてくれたのだ。捉えられたミサイルは放物線を描き遥か彼方の海原へと沈んで行った。その光景を目の当たりにしたダイバンチョウは思わず歓喜すると同時に驚きの感情が浮かび上がっていた。
【す、すげぇなぁ。もしかして、これもあのレスキューが作ってくれた栄養ドリンクのお陰なのかもな】
 何はともあれ、レスキューのお陰で特訓は無事に成功したので、ダイバンチョウはご満悦のままとりあえず今日はそのまま休む事にした。
 しかし、いざ休憩室に辿り着いてみると、其処には青ざめた顔でベットの上で横たわる茜。そして格納庫には同じ様に青ざめた顔で唸っているドリルとレッドの姿が見えた。その光景を目の当たりにした番は静かにその場を立ち去り、仕方なく近くのソファーにて横たわり休む事にした。




     ***




 再戦まで残り1日。その日になると流石に落ち着いたのか、番自身部屋の中で座り込み、ただひたすらにあの時見た野球少年の放った稲妻の様な投球を思い返して見ていた。今でも尚も番の脳裏に深く刻み込まれていたあの稲妻の様な動きを放つ球の軌道。
 その軌道はとても常人の目では見る事は出来なかった。だが、今の番ならばそれをしっかり見る事が出来る。
 あの時飲んだレスキューの栄養ドリンクが、そして皆が必死に協力して特訓してくれたお陰で今では稲妻の軌道をより観察して見られるようになってきた。
 と言っても番が見たのはほんの一球だけだったのでそれだけの記憶しかない。
 その記憶だけであの少年の投球を見破らなければならない。
 今、番の脳内には真っ暗な世界の中に白い線で敷かれたダイヤモンドと格ベース。そしてバッターボックスにてバットを構える番とピッチャーマウンドにて投球フォームを取っている例のピッチャー少年。
 そして、その少年が放っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ