第14話 男の直球勝負!野球の華は大逆転
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に真っ向から立ち向かった。それから暫くした後、全身ズタボロになったダイバンチョウがクレナイ番長により引き摺られてバンチョーベースへと帰還する羽目となってしまった。
【ったく情けないねぇ。この程度の特訓で根を上げるんじゃないよ。まだまだ序の口なんだからねぇ】
【じょ、序の口ってお前なぁ。本気で蹴ってきただろ? しかも前よりも蹴りの鋭さが増してやがるし……】
【あったりまえじゃないのさ。強くなってるのはあんただけじゃないんだよ。それよりも、第二段階の開始だよ】
そう言うなり今度はダイバンチョウを滝の前に座らせた。今度は何をやらせようと言うのか?
【何の真似だよ?】
【前にテレビで見たんだけどねぇ。凄腕の剣豪ってのはこうして滝を見て滝の水を一つ一つ捉えられるようになれば敵の動きが手に取るように分かるって言ってたのさ】
【そんなに上手く行くのかよ?】
文句を言いながらも番は真剣に流れ落ちる滝を真剣な眼差しで見つめた。滝の一滴を見るその為に―――
【おい、茜】
【何だい?】
【何時になったら、その滝の一滴が見えるんだ? 俺が見えるのは流れる滝しか見えないんだが】
【そんな一朝一夕で見れる訳ないだろうが!】
そんな感じでの茜との特訓が一日中行われる事となった。ただひたすらに茜の蹴りを避け続ける事、そして滝の一滴を見る特訓の繰り返しだった。
そんな事の繰り返しなのだから当然日が落ちて夜になる頃にはすっかりズタボロになった番が出来上がるのであり――ー
「お、終わった……にしても、これで強くなれてんのか?」
「文句言ってる暇があんならちったぁ進歩しな。あんた100発中70発近く諸に食らってんじゃないのさぁ」
「1分間に100発も蹴りを繰り出せるお前の蹴りを全て避けるっての事態無茶振りだと思うぞ俺は」
「それを言うなら鉄球を打ち返そうとするあんたの方がよっぽど無茶振りだろうが!」
お互い無茶苦茶な特訓なのは確かであった。
***
再戦まで残り2日。その辺りから更に特訓の難易度が上がっていた。昨日から始めていた茜の蹴りを避ける特訓と滝をひたすら見続ける特訓に加えて、更に弾道ミサイル(空)を打ち返す特訓も追加されていよいよ本格的な特訓が行われていた。
流石に此処まで行くと番自身の目も相当慣れてきたのか茜の蹴りをどうにか避け切る事も出来るようになってきた。だが、弾道ミサイルを打ち返すのは結構難しい難題だったりする。
何せ目測で見るのと実際の速度とでは違いがありすぎるのだから。目で見て判断した頃にはミサイルが地面に突き刺さっている。と言う事実が結構有る次第であり。
「くそっ! また打てなかった。どうすりゃ打てるようになるんだ!」
【焦ってるせいか動きにぎこちなさが見えるぞぉ番。こ
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