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鋼殻のレギオス IFの物語
第四話
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ーレイさんって意外に優しいんですね」
「ニーナは家族みたいなものだからね。というより僕のことどう思ってたのさ」
「万年ツナギの錬金鋼オタクです」
「ひど! いやまあ、間違ってないけどさ……僕だって普通の服着ることあるよ……偶に」

 ぶつぶつとハーレイは言い訳を呟く。
 少なくともシュナイバルにいた時とツェルニではレイフォンはツナギ姿のハーレイしか見ていない。いや、学校なのだから普段は制服を着ているのだろうとはわかる。だが学年の違いで普段会ったことはないしそもそも想像がつかない。
 オイルの匂いのしないハーレイなどレイフォンには想像できない。服を着こなしキリッとカッコをつけたハーレイなど想像したくない。
 同じように誹謗中傷に包まれるニーナをレイフォンは見たくない。

 ニーナと分かれたクラリーベルがレイフォンを見つけ走ってくる。それを待ちながらレイフォンはハーレイに言う。
 
「ハーレイさん。よければですが、また誘ってくれると嬉しいです」
「私もお願いします! ニーナさんにも今度どこか行こうって言いましたし」

 クラリーベルが元気に言う。やたらテンションが高い。

「……はは、そうだね。また機会があれば誘うよ。今日は楽しかったよ、二人共ありがとう」

 嬉しげに言いハーレイは壁から背を離す。
 そのまま帰ろうとするハーレイにレイフォンは言う。

「理解できないなんて無いと思いますよハーレイさん。少なくとも僕は武芸者とか関係なく、そう思ってくれる人がいると知って嬉しかったし楽になりました」
「それは経験談?」
「あ……いえそのこれはええと、そうかもしれないっていう僕からした可能性をですね」

 つい口が滑ってレイフォンは慌てて言い繕う。

「追求はしないよ。でもそっか……それなら良かった。ありがとう」

 帰っていくハーレイを見送る。
 もう人はほとんど残っていなかった。帰途につくニーナにクラリーベルが手を振る。

「何話してたんですか?」
「また今度もよければ来て欲しいってさ。アイシャは?」
「ミィフィの介抱でナルキと家まで送っていくそうです。ものすごい冷めた眼でミィフィのこと見てました」
「やっぱり酔ってたんだ。それは大変だ」

 酔っぱらいは遠くから見ているのが一番だ。関わっても苦労の方が多い。
 ツェルニの飲酒解禁が何歳からなのか。それだけがレイフォンには疑問だった。

「冷めた眼で見られてる、世界が私に冷たい暖めてって叫んで抱きしめに掛かってましたよ。絡み酒ですねあれ」
「……帰ろっか」
「ですね」

 















 ある日の夕方過ぎ、レイフォンはシティローラーを乗り回していた。有り体に言えばバイトの最中で
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