第四話
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ォン自身違和感を覚えるほど酷くあっさり引き下がった。
「元々は善意で反省してたから嫌われはしなかったけど一部の隊員からは少し距離を置かれたみたい。戦果はボロボロのままで、噂は表にも流れて、ゴシップ記事にも扱われて。で、都市戦争があった」
「確か二年前の結果って」
「ボロ負けで所有鉱山は一つ。いやー荒れたね。当時の生徒会長への糾弾とか武芸科に対する批判とか。小隊にも矛先は向かったよ。叩きやすいからね」
何と返せばいいのか分からずレイフォンは黙ってその続きを待つ。
「皆が皆じゃない。たった一人で結果が変わったわけでもないからね。けど一部、批判をぶつけてくる人はいた。特に十四小隊のファンクラブ……小隊にはそういったのがあるんだけど、そことかね。解散の噂もあったわけだし」
ルックンスのバックナンバーが図書館にあるから、当時のことを知りたいなら読むといい。そうハーレイは言う。
詳しく語りたくないと、暗にそう言っている気がレイフォンはした。
「そんな中ニーナは要請を受けて都市警の手伝いを始めた。隊の訓練も減ってて時間はあったし、少しでも自分の力が役立つならって」
「火消しとか売名行為って言われたんじゃないですかそれ」
「……よく分かったね」
驚いたハーレイが視線を向けてくる。
「一回根付いた外からの印象って中々消えないんですよ。他人からは印象が固まってて何してもマイナスに捉えられる。疑いようのない慈善行為か、或いは何もしないで暫く姿を消すのが一番ですよ」
レイフォン自身今の自分の現状を思う。今頃グレンダンは自分はどんな扱いになっているのだろう。
考えても意味はないがつい考えてしまう。
「小隊員で都市警に協力する人自体珍しくて、事情知らない外から見たら訓練サボってる状態だったんだ。同じ隊の人が否定しても火消し行為とか色々言われて……腹たったなぁ、あれ」
記憶を思い出しつつ淡々とハーレイは言う。
「ニーナを直接知ってる人は擁護してくれたけど外野はそんなの聞かず、そんなこんなで隊長と話しあった末にニーナは脱隊。他の隊も直ぐに拾うわけには行かなくて宙ブラリ。他人に迷惑かけるのもアレだって自分の小隊の設立を申請。誘いに乗ってくれる人がいるなら頑張ろうって」
「狙ってるのかってほど地雷連続で踏んでますね凄いくらいに」
「いやーそれも裏で叩かれた。で、何でか半年くらい前に申請が受理されて、十七小隊ができて今に至る。当時のルックンス読みなよ。遠回しだけど馬鹿にしてるから」
笑いながらハーレイが言う。寧ろそこまでいくと笑うしかないのだろう。
「もしかして怒ってます?」
「もう過ぎたことだから今は別にね。当時は焼き芋が美味しかったなあ」
普段怒らない人が怒ると怖いとい
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