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鋼殻のレギオス IFの物語
第四話
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 券を換金しレイフォンたちはその足で試合を終えたニーナたちの元へ向かった。控え室には入れないのでその手前で待っていると十七小隊への取材をしに向かったミィフィと愉快な仲間達も一緒に来た。
 ニーナたちに勝利を祝う言葉をかけアイクに財布を返す機会を伺っているとミィフィがニーナへ取材の許可を申し出、その場で答えようとしたニーナをシャーニッドは制して言った。
 これから打ち上げがあるから良かったらどうか。人が多い方が楽しいし可愛い子は多いほうがおれは嬉しい。話はそこでしよう。

 十七小隊女性陣から白い眼で見られながらのシャーニッドの発言に面白そうだとミィフィは友人両名を説き伏せ参加を表明。
 そのどさくさに財布を返していたレイフォンたちもついでにどうだと誘われ、影から現れた相変わらずツナギのハーレイにも誘われ参加を決意。
 場所を決めてその後一旦別れた。
 そんなこんながあり、一同は打ち上げの為の店にいた。






 知り合いがいるとシャーニッドが案内したのはこじんまりとした広さの店だった。
 既にいた客は早いうちに帰り、そこからは半ば貸切状態になっていた。地下にある店で一層密閉空間としての様相が強かったのもある。
 料理が乗った大皿が置かれたそれぞれのテーブルで適当に好き勝手な会話がなされていた。

 あの場にいた面々の他に数名人は増えていた。ミィフィたちの友人である少女やニーナの知人だという都市警の人間や他の十七小隊の友人などだ。
 カラオケ機器を見つけたミィフィの歌声が鳴り響き、それに喝采を上げる一部の声が聞こえる。 
 
「だからだな、おれはいつでも撃てたんだよ」

 酒が入ったグラスを手にシャーニッドが言う。

「途中でフラッグを撃つことはやろうと思えば出来た。けど全滅させて勝った方がかっこいいからな」
「だから撃ったあと出て行ったんですか」
「場所は割れてたしおれも活躍しようと思ってな。走りながら撃つ姿かっこよかったろ。惚れるなよ」
「そういえば結局、シャーニッドは誰か倒したのか」

 じろりとシャーニッドがアイクを睨む。

「相手の狙撃手倒しただろうが。お前だってギリギリ一人撃破だったろ」
「手負いとはいえあの状態で二人相手はな。時間稼ぎの間の疲労もあった」
「というかニーナが頑張り過ぎだっての。一人で三人撃破とかアホだろ。頑張りすぎだ」

 呆れたようにシャーニッドが言いアイクも頷く。

「ニーナさん強かったですね。途中の一撃とか相手の人無事だったんですかねあれ」
「うちの隊長強いんだぜほんと。正直おれ、今日の試合負けると思ってたからな」

 隊長様様だとシャーニッドが言う。
 正直レイフォン自身、隊としての勝率は
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