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少年と女神の物語
ちょこっと日常 @
第四十話
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ょ?」

 マリーは思いっきり、ナンパを受けていた。
 それも、まだ店の中で。すごいな・・・日本人には到底無理だ。

「あー・・・スイマセン、そいつ、俺の連れなので」

 とりあえず、呪術関係者でもないだろうから、出きる限り丁寧に割り込むことにした。

「あ、武双」
「兄妹、って事は隠して」

 面倒にならないように、俺は小声でそういった。
 勘違いされた方が、色々楽だろうし。

「あ・・・アンタ、その子の言ってた連れ?」
「その認識であってるよ。・・・ってか、アンタらよく見たら日本人か」

 髪染めたりしてるが、少しちゃんと見てみれば分かることだった。
 はぁ・・・なんだか、余計に面倒になったような気がする。

「全然お似合いじゃねえなぁ」
「ホント、男のほうが地味すぎる。こんな男でいいの?」
「この・・・」
「落ち着け、マリー」
「でも、」
「いいから。何もするな」

 俺はそう言いながら男ども三人を軽く睨み、殺気を向ける。
 これでも神様相手に殺しあってきた身だ。本気で睨まなくても、軽くで・・・

「「「・・・・・・」」」

・・・三人の足元に、小さな水溜りができていた。
 いや・・・マリーの手を引っ張りながら、外に出てて良かった・・・さすがに、お店の中でやられるのは勘弁願いたいだろうし。

「じゃ、行くぞマリー」
「あ、うん」

 そしてそのまま、十五人分の昼食を俺が持って、三人を放置したままみんなの元に向かって歩く。

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