ちょこっと日常 @
第四十話
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ると降りやすくはなるけど、何について降りるのかはその時次第なんだから」
霊視とは、本来そう言うものだ。
何について降りるのかは分からない上に、いつ降りてくるのかッまた、分からない。
だからこそ、祐理は日本の姫巫女の中でも重宝されているし、立夏や氷柱の存在は頼もしいのだ。
「じゃあ、何かあったら武双くんが何とかしてくれるのよね〜?」
「何とか、の使い方がおかしいよ母さん。・・・まあ、そのつもりだけどさ」
せっかく新しく家族になったんだ。ナーシャに何か謎が隠されてて、それが原因で何かあったとしても、俺がどうにかしてやる。
人間相手ならカンピオーネの名前を使えばいいし、最悪そいつを殺せば問題ない。
神様関係なら、それは俺の専門分野だ。その神様を殺して、家族を守るための力を増やしてやる。
「だそうだから、隆哉さん。私達は、私達に出来ることだけをやりましょう?」
「・・・そうだな。情けないことだが、任せたぞ、武双」
「了解。任されました」
「じゃ、行きましょう、隆哉さん!」
「へ?ちょ、荷物番は」
「私有地でいるのかよ、それは」
そう、ここはあるビーチ・・・かなり有名なビーチの一部を買い取った、私有地なのだ。
この話を聞いたときは、またウチの両親は何をやってるんだ・・・と思ったものだ。まあ、男嫌いな氷柱を思ってのことだろうけど。
「何かあったらすぐに気付くだろうから、荷物番なんていらないよ。さっさと行ってきて、たまには自分の子供達と遊んでこいよ、親なんだからさ」
「だったら、武双くんも行くわよ〜」
ですよね〜・・・
「了解。すぐに行きますよ」
俺はそう言って、上に来ていたTシャツを脱いで、父さんたちを追って走り出した。
◇◆◇◆◇
「はぁ・・・疲れた・・・」
昼飯の買出しについてきた俺は、そう漏らした。
まったく・・・母さんは元気すぎるだろ・・・林姉もそれに付き合いだすし・・・
「もう、だったらわざわざついてこなくても良かったのに」
「そう言うわけにも行かないだろ。十五人分の昼食なんだからさ」
そして、すぐ横を歩いているのはマリー。じゃんけんの結果、マリーが買い出しに行くことになったのだ。
ついでに言っておくと、俺が行くのは確定、見たいな雰囲気があった。
「じゃあ、買ってくるから。武双お兄様はその辺りに座って休んでて」
「おー・・・じゃ、よろしく頼む」
マリーのお言葉に甘えて、俺は店の近くのベンチで休むことにした。
そして数分後。
「ねえ、俺たちと遊んでいかない?」
「お断りします。人を待たせていますので」
「いいじゃん、その子達も一緒にさ。それだけの人数、かわいい子がいるんでし
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