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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第一話『転生』
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返る『転生』をし、その世界で活躍するというもの。現在俺が置かれた現状が、このジャンルの展開にそっくりだった。



(まさか・・・俺は小説と同じように転生したのか?)


それは普通では一笑に付されるような突拍子もない考え。しかし今の状況を説明するのにそれ以外にしっくりくる考えが浮かばなかった。


とすると、また一つ疑問が浮かんでくる。


それは「なぜ俺が転生したのか?」ということだ。

俺が見た転生物の小説では、もちろんただの偶然という設定もあったが、大概はなにかの理由が存在した。


だから俺が転生したのにもなにか理由があると思うのだが・・・。


(だめだ。なにも思い浮かばない)


よくよく考えてみれば、そこまで頭のよくない俺がこんな常識の通用しない出来ごとの原因なんてわかるわけがない。考えるだけ全くの無駄だった。


結局俺は転生した理由を放棄して、大人しく新しい名前ユウト・ベラトリックスと共にこの世界で生きることにした。



どんな理由があるにしよ、せっかく第二の人生を手に入れることができたんだ。楽しまなくちゃそんだろう?



まあ、そういうわけでこの世界での生活ももう六年になり、この世界のことも大分わかってきた。



まずこの世界には前世の世界みたいに世界全体をそのまま世界というのではなく、世界全体に名前がある。



その名も『アースランド』。


世界の一割が魔導師になる素質を持つという世界。

・・・ここまでいえばわかるだろう。どうやらこの世界には『魔法』が存在するらしい。

これを聞いた俺の第一感想は、「あーやっぱりか」というものだった。

だってさー、転生なんて異常な体験をしてやってきた世界だぜ?前世の世界じゃ考えられないことがあるだろうと考えるのが自然ってものだろう?

その魔導師の殆どはそれぞれ『魔導師ギルド』というものに所属し、俺たちのような魔法の使えない、または必要な魔法を使えない一般人の依頼などをうけて生活しているらしい。

この『ギルド』というのは前世でいう労働組合みたいなもので、魔導師ギルドの他にも『傭兵ギルド』や『商人ギルド』などもあるようだ。…まじファンタジーだな。


さて、そんな世界で生きることを決めた俺だが、そこには思わぬ試練が存在した。




『娯楽』の問題である。





俺の産まれたこのベラトリックス家は、父親がいないために俺とこの世界の俺の母さんであるミラ・ベラトリックスの二人だけとなっている。父親は俺がまだ母さんのお腹の中にいるときに事故で死んでしまったらしい。

それゆえに我が家は決して裕福とはいえない経済状況である。母がキルト?パッチワーク?
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