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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第一話『転生』
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たのユウト?」
「ばぶ?」
見知らぬ声が聞こえてきたのでそちらを向くと、そこには巨大な体の女性が俺の顔を覗きこんでいた。
「ば、ばぶ?(どなた?)」
〜それから六年後〜
「それじゃあ、遊び行ってくるよ母さん!」
「気をつけていってくのよー!」
それにはーいと子供らしく返事を返し、俺はこの世界(・・・)での自分の家を飛び出した。
あ!どうも、お久しぶりです皆様。夜神優斗改め“ユウト・ベラトリックス”です。今年で六歳になりました。
☆
結論から言うと、俺はやはり死んでしまったようだ。
なぜわかったのかというと、俺が目覚めたときに俺の顔を覗き込んでいたあの女性。あの女性の言動から俺の身に起こった現象を理解することができたからだ。
彼女の名前は“ミラ・ベラトリックス”。
艶やかな黒髪を持つその女性はどうやら俺のことを自分の息子だと思っていることがわかった。
それがわかったとき、俺は彼女がなんでそんな考えを持っているのかわからなかった。
俺の母親は今年で五十近くなる中年というのも無理がある年齢。よく若く見られると近所で評判の母親だったが、それでもせいぜい三十代後半にしか見えない。
しかし目の前の女性は明らかにそれより下の年齢。下手したら十代後半にも見える若さだった。
俺はわからなかった。なぜ目の前のこの年若い女性が俺の母親を名乗るのかと。
(死んだと思ったら見知らぬ部屋にいて・・・見たことない人が俺の母親?なんだこの状況。まったく意味分からんぞ?・・・いや、待てよ?)
そこで俺は気づく。自分が置かれたこの状況。それと似たような状況を見たことがあることに。
(そうあれは夏休みも終盤にさしかかったころのことだった)
俺はその日、あまりにも暇だからなにか面白い物でもないかとネットの海をさ迷っていた。なにか暇つぶしの道具でも見つかればいいなと思ったのだ。
そのときに見つけたのがネット小説だった。
それは無限の数ほどいる電子の世界の住人達が紡ぐ無限の数ほど綴られた物語。
さすがに素人が創っただけあって、明らかに読む価値がないと思わせるほどひどい物もあったが、中にはプロが書いたのではと思わせるほど緻密な設定の物もあり、俺はその世界にどんどん引き込まれていった。
そのネット小説のジャンルに今の状況と一致するものがあったのだ。
そのジャンルとは『転生物』といい、これはだいたいが不慮の出来事で死んだ主人公が様々な理由で別の世界に生き
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