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IS−本当の強さとは……
二話

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「遅いな」

俺は今束の作ったジャガーノートという機体と戦っている。
しかし、弱いな。女神プロピルセナや戦神ホローディンはこんな物ではなかった。
翼を使い空中に飛び上がり突進してくるジャガーノートを避ける。そこに地面に着地したジャガーノートが全方位への一斉射撃。これを即座に展開した氷の盾で防ぐ。

「おい束、弱すぎるぞこのISとやらは」

「ねえホムラ君、人間?ISと戦える時点で束さんの知ってる人間じゃないんだよ?」

会話をしつつもジャガーノートの相手をする。

「失礼な、俺は人間であっている。他にも黒龍皇やら神やらの力を吸収しているがな」

ジャガーノートはまた同じような突進をしてくる。

「うーん、束さんは知らないな〜。あともう一つ聞きたいんだけどホムラ君って厨二病?」

「…………は?」

「いやだってさぁ〜、戦装束っていうの?銀の刺繍入った黒のロングコートに黒のズボン、インナーだよ?黒一色じゃない。しかも黒龍皇とか言うし」

そろそろ飽きてきたな。このAIはその場にあった動きをするようだが似た動きが多い。動きは龍皇の一歩手前ほどだが、単調だ。そろそろ終わらそう。

「いや、俺のいた世界では旅人なんかが使っていた装備なのだが。確かにコートは少なかったがな」

永遠の氷槍舞
無数の氷の槍が展開される。一本一本が恐ろしい魔力の籠もった槍。一本でも竜が倒せるであろうその槍が一斉に降り注いだ。
轟音の後、ジャガーノートは動かないが何とか原形を留めていた。

「ホムラ君……解剖させて!?」

「断る。今日は遅い。帰らせてもらう」

「うん、でも後で解剖させてね〜」

長居してしまったし、早く帰ろう。解剖はさせないが。

※ ※ ※

あの後何度も束からの勧誘があったが俺は断り続けている。はっきり言うと面倒だ。

「おいホムラ!」

「なんだ?まだ店は始まってないはずだが」

「これは本当か?」

そう言われてテレビを見た。

「──と言う臨時ニュースでした」

ほう……やりおったな束……。ニュースの内容を整理すると俺がISを倒した映像が送りつけられたらしい。五反田食堂の位置と俺の名前付きで。

※ ※ ※

さて、あの後政府や研究所から人体実験や勧誘の嵐がきた。勿論各国から大使がきた。五反田食堂に。まあ、余りにもうざったいことで束に連絡をとった。どうして映像を流したかと。その問には答えて貰えなかったが、解決方法なら教えられた。


なんでもIS学園に入学すると国は手を出せないそうだ。


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