暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
僅かな平穏・前編〜
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「それ、一応設置型なんだわ。んじゃ、最後よろしくな」

「リクィドゥム・エールプティオー!!」

気が付けば美幸の周りに光の固まりが展開しており・・・それは全て美幸が新たに出したオレンジ色の球体と同形状になる。

「なんだ・・・あれ」

水雷火・・・火・・・帯電・・・引火・・・

「・・・やべぇ!」

俺は咄嗟に気弾を一つにブチ当てる。・・・すると。




ズガァァン!!

気弾が液体のような球体に吸い込まれた・・・瞬間の大爆発。


「サチ!とにかく撃つんだ!」

「う、うん!」

だが球体の速度は早く・・・二つ、討ち漏らした。

「亮、ダメ!」

サチが俺を抱き抱える。

「サ・・・」

「点火だ」

「・・・ごめんね」

ゴガァァァン!!

「うわぁぁぁぁ!?」

「きゃああああ!?」

爆発、そして炎に呑み込まれ・・・吹き飛ばされる。サチは元の姿に戻り、俺達はボロボロの姿で黒煙を上げていた。

「サ・・・サチ・・・」

「う・・・あ・・・」

目の前にリョウコウが立ち、冷裂を突き付けてくる。

「まだやるか?」

「・・・参った」

俺は息を吐いて抵抗を諦めた・・・

















ーーー数分後ーーー

「本当にごめんなさい!大丈夫、二人とも?」

美幸が必死に謝ってくる。ちなみにダメージは治してもらいました。・・・服は着替えてきましたが。

「いや・・・正直今回はリョウコウより美幸の方が怖かったよ、うん」

「ま、戦なら広域魔法で殲滅できる美幸の方が俺よか使えるぜ」

「そんなことないよ。りょうの方が凄いと思うし・・・」


「俺なんざ真っ向から叩き割ることしかできねぇよ。・・・つか、そっちのサチもすげぇな」

「そ、そうかな?でも亮の方が速いし・・・」

「・・・ややこしいね」

「・・・だな」

そんな時、咲がやって来た。

「なにやってんだ、お前ら?」

「わりと本気な訓練。・・・つか咲は?」

「これからヴィータと模擬戦。戦前のウォーミングアップだな」

「ふーん・・・」

そんな感じで咲は準備を始めた・・・
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