僅かな平穏・前編〜
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「それ、一応設置型なんだわ。んじゃ、最後よろしくな」
「リクィドゥム・エールプティオー!!」
気が付けば美幸の周りに光の固まりが展開しており・・・それは全て美幸が新たに出したオレンジ色の球体と同形状になる。
「なんだ・・・あれ」
水雷火・・・火・・・帯電・・・引火・・・
「・・・やべぇ!」
俺は咄嗟に気弾を一つにブチ当てる。・・・すると。
ズガァァン!!
気弾が液体のような球体に吸い込まれた・・・瞬間の大爆発。
「サチ!とにかく撃つんだ!」
「う、うん!」
だが球体の速度は早く・・・二つ、討ち漏らした。
「亮、ダメ!」
サチが俺を抱き抱える。
「サ・・・」
「点火だ」
「・・・ごめんね」
ゴガァァァン!!
「うわぁぁぁぁ!?」
「きゃああああ!?」
爆発、そして炎に呑み込まれ・・・吹き飛ばされる。サチは元の姿に戻り、俺達はボロボロの姿で黒煙を上げていた。
「サ・・・サチ・・・」
「う・・・あ・・・」
目の前にリョウコウが立ち、冷裂を突き付けてくる。
「まだやるか?」
「・・・参った」
俺は息を吐いて抵抗を諦めた・・・
ーーー数分後ーーー
「本当にごめんなさい!大丈夫、二人とも?」
美幸が必死に謝ってくる。ちなみにダメージは治してもらいました。・・・服は着替えてきましたが。
「いや・・・正直今回はリョウコウより美幸の方が怖かったよ、うん」
「ま、戦なら広域魔法で殲滅できる美幸の方が俺よか使えるぜ」
「そんなことないよ。りょうの方が凄いと思うし・・・」
「俺なんざ真っ向から叩き割ることしかできねぇよ。・・・つか、そっちのサチもすげぇな」
「そ、そうかな?でも亮の方が速いし・・・」
「・・・ややこしいね」
「・・・だな」
そんな時、咲がやって来た。
「なにやってんだ、お前ら?」
「わりと本気な訓練。・・・つか咲は?」
「これからヴィータと模擬戦。戦前のウォーミングアップだな」
「ふーん・・・」
そんな感じで咲は準備を始めた・・・
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ