第四話
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くそ……!」
神名が赤龍帝の籠手を消したのを確認して俺もツウィリンクスストムトを消す。
「か、神名が手も足も出せないなんて……」
リアス先輩はそんな事を言っているが正直言ってこいつ、自分の才能に胡座をかいて鍛錬を怠ってやがる。
こんなんだったら普通に倒せるわ。
多分素手でも倒せるな。
「す、すごいね、イッセー君……」
俺がイリナの所まで戻ってくるとイリナはそんな事を言ってくる。
「あんなの朝飯前だよ。あ、俺を目指そうなんて思うなよ?意味はないからな」
「う、うん。さすがに私にもあんな芸当は出来ないから」
まあ、出来たらビックリだけどな。
そして俺とイリナが話していると、あちらも決着がついたようだ。
「君の負けだよ、『先輩』……君がもっと冷静であればいい勝負が出来ただろう。だけど君の強みは速度。それを潰すその大きな魔剣を創った時点で、君の敗北は決していた」
ゼノヴィアは聖剣を布で再び包んで。そして話をしていた俺とイリナの元に来る。
「じゃあ、ちょっと説教してくるよ。家にはアーシアが待ってると思うから……イリナ、くれぐれも何か高いものを買おうなんて考えんなよ?」
「イッセー君はもうちょっと私を信じてもいいんじゃないかな!?」
「前科があるからな。信じられん」
俺はそう言って倒れている木場の所に向かう。
「よう、木場。負けた感想がどうだ?」
「……ああ、僕には実力が伴っていないという事がよくわかったよ。だから僕に構わないでくれないかな……」
そう言って木場は俺の隣を通ってどこかに行こうとする。
「待ちなさい、祐斗!!」
リアス先輩の言葉にも耳を傾けようともしない。
「木場」
俺は聞こえてるであろうと信じて木場に言う。
「復讐をするのは構わない。でもな……復讐の中に僅かでも違う感情が混じっていればお前はまだ堕ちはしない。でもなただ復讐がしたいだけなら……今までのこの学校での日常を思い浮かべながら生活するといいと思うぞ」
「…………………」
木場は何も言わないで、頷きもしないでそのまま去っていった。
「おい、イッセー!何で止めなかったんだ!」
神名が俺にそう言ってくる。
「復讐をしたいならさせればいい。でも……もし復讐をしてその後に何か残ればあいつはまだ大丈夫。何も無ければ……あいつはそこまでの奴って事だ」
俺はそう言ってカバンをかついでから家に帰る。
これであいつがわかってないならそれまでだって事だからな。
翌朝……グレモリー眷属っていうか一部が何かしているみたいだけど俺にはどうでもいいので無視していた。
そんな俺は生徒会室にいた。
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