第二十二話 テロですか赤白対決ですか
[9/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に包まれる。
「うがあああああああああああああああああああああああッッ!」
一誠の身に、とんでもない激痛が走る。
「ぬがあああああああああああ!あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああッッ!」
全く。
「ッ!俺の力を取り込むつもりか?」
『無謀なことを。ドライグよ、我らは相反する存在だ。それは自滅行為に他ならない。ーーこんなことでお前は消滅するつもりなのか?』
『ぐおおおおおおおおおおッッ!クハハ!アルビオンよ!お前は相変わらず頭が固いものだ!我らは長きに亘り、人に宿り、争い続けてきた!毎回毎回同じことの繰り返しだった!』
『そうだ、ドライグ。それが我らの運命。お互いの宿主が違ったとしても、戦い方だけは同じだ。お前が力を上げ、私が力を奪う。神器を上手く使いこなした方が止めを刺して終わるとなる。今までも、これからも』
『俺はこの宿主ーー兵藤一誠と出会って一つ学んだ!ーーバカを貫き通せば可能になることがある、とな!』
「うぐぁあああああッ!」
全くもって。
「毎回毎回無茶をするわね」
俺は一誠の右腕に手を置き、能力を発動する。相反するものを曖昧にして融合させるなんて、俺にとっては簡単なんだよ!
「ありがとうございます!紫さん!俺の想いに応えろ!神器ァァァァッ!」
『Vanishing Dragon Power is Fusion!!』
ん?ちょっと違う?融合させたからか?
「・・・へへへ、『白龍皇の籠手《ディバイディング・ギア》』ってところか?」
赤い鎧の中に、白を基本として、赤い隈取りのような模様が入った籠手が現れた。宝玉の部分には、赤と白色の太極図が描かれていた。なんか変わってる・・・。完璧に俺のせいですね。わかります。
『あり得ん!こんなことはあり得ない!』
「いや、可能性は少しだがあった。俺の仲間が聖と魔を融合して聖魔剣なんてものを創りだした。それは神がいないためにバランスが崩れているから、実現可能になったらしい。まあ、お偉いさんの言葉を借りるなら、システムエラーとかプログラムバグとかいう状態か?それを利用したのさ」
『・・・「神器プログラム」の不備をついて、実現させたというのか?いや、しかし、そんなことは、思い付いたとしても実際に行うのは愚かだ・・・。相反する力の融合は、何が起きるかわからない。それがドラゴンに関わるものだとしたら、死ぬかもしれなかったのだぞ?否、死ぬ方が自然だ。そちらの女、何をした?』
「能力を使っただけよ」
うん。嘘は言ってない。境界を操っただけだ。
「ああ、痛かった。けど、俺は生きてるな、ドライグ」
『ああ。だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ