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ゲルググSEED DESTINY
Another2 結婚式 後編
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うとした言葉は続かない。感情に身を委ねてその場限りの言葉を紡いでも意味をなさない。相手を余計に傷つけるだけになってしまうかもしれない。
人は、自分が傷つくから手を伸ばすのを躊躇うのではない。相手が傷ついてしまうかもしれないから手を伸ばすのを躊躇うのだ。少なくとも、アスランにとってはそうだった。

「アスラン、分かってるよ。私はいつまでもお前の事を待っているさ。結婚してくれ、だなんて私に言えた義理じゃないしな!」

だからこそ、カガリはこんなことを言った。自分にもその気持ちはわかるのだ。かつて同じように国を守るためにユウナとの結婚を選ぼうとした自分に言えた義理ではないと。故に、カガリは待つと、そう言ってアスランを励ます。

「でも、出来るだけ早く迎えに来てくれよ。私の花嫁衣装が似合う間に結婚できないと、きっとマーナがカンカンに怒るからな」

朗らかに笑いながらそういうカガリ。アスランは思わず彼女を抱きしめる。

「ちょ、アスラン!?」

「約束するさ。必ず迎えに来る。だから、今だけは君を……」

「――――ああ、ありがとう。アスラン」

一夜の抱擁は何よりも美しく二人の愛を表していた。







「……ちょっと待ってくれ……これはどういう事なんだ?」

それは、翌朝の事だった。二人がホテルに戻り、アスランは寝ている間にいつの間にか移動させられ、目が覚めると車に居ており、スーツを着せられていた。着替えさせられている間に起きなかったのは、何かの薬を盛られたのかもしれない。

「だって言ったじゃないですか。迎えに行くって。だったら早い方が良いでしょ?」

運転手の青年がアスランの質問に対して応える。だが、アスランには迎えというのがどれを指しているのか分からなかった。

「迎えに行く。何の話だ?」

「昨日の事だよ。ほら言ってたじゃないか『約束するさ。必ず迎えに来る』って」

助手席に座っていたもう一人の男性がそういった事でアスランは昨日のカガリへの告白の事だとようやく理解する。そして、理解すると同時に頭が沸騰しそうになるほど真っ赤になった。

「なッ!?聞いていたのか!それにお前らまさか!?」

「聞いていましたとも。そしてやっと気づいたか?というわけでさっさと式場まで行くぞ?」

アスランの驚愕と二人の正体に察した事の両方を無視して彼らは車を走らせる。そうやってアスラン達がたどり着いたのはやはりというべきか――――結婚式場であった。それもかなり豪華だと言える。
まるで城のように大きな結婚式場を丸々貸し切ったのだろう。入り口から見える庭には立食パーティーでも開くつもりなのかテーブルや料理が並び、アスランの見知った人が多数存在している。

「さあ、主役の御登場です!皆さん
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