第二章
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「相変わらずよ」
「ご主人と子供さん達と一緒になのね」
「毎日普通に過ごしてるわよ」
「それじゃあ私と一緒ね」
「ビリーちゃんもなの」
「ええ、私の方もね」
どうかとです、二匹はそれぞれの帰り道の途中で立ち止まってお話をするのでした。
「主人と子供達のね」
「世話をしてなのね」
「今も買い物の帰りよ」
「私もよ」
「そうよね、お掃除にお洗濯をして」
家事をしてだというのです。
「朝もお昼も御飯を作ってね」
「それで晩御飯もおかずも買って」
「そっちの晩御飯は何なの?」
「主人が今お魚を釣ってるから」
タビタおばさんはビリーおばさんにこのことをお話します。
「お魚をムニエルにしてね」
「あら、それはいいわね」
「それとシチューよ」
それを作るというのです。
「お野菜とソーセージを買って来たから」
「それでシチューを作るのね」
「そうよ」
そうするというのです。
「そう考えてるの」
「それもいいわね」
「ビリーちゃんは何作るの?」
「うちは鶏肉を焼いてね」
まずはそれを作るというのです。
「後はカボチャを買ったから」
「あっ、それね」
タビタおばさんはビリーおばさんのバスケットボックスを見ました、するとそこにはかなり大きなカボチャが頭を見せています。
「そのカボチャでなのね」
「パイを作ろうって思ってるの」
「それもいいわね」
「うちの子供達ってカボチャが好きだから」
「カボチャは栄養もあれし」
「そう、そのこともあってね」
それでだというのです。
「今日はカボチャにするつもりなの」
「いいわね、カボチャのパイも」
タビタおばさんはビリーおばさんのお話に頷いて応えます。
「そちらも」
「そう思うでしょ、ただね」
「ただって?」
「こうして主婦って毎日献立考えてるわよね」
「ええ、それはね」
タビタおばさんやビリーおばさんだけではありません、主婦なら誰でもです。ですがそれがだというのです。
「けれどそれがなのね」
「ええ、大変よね」
「確かにね」
タビタおばさんはビリーおばさんのその言葉に頷いて答えました。
「そのことはね」
「毎日考えて」
「作ってね」
「それが大変よね」
「お掃除にお洗濯もあって」
「ちょっと怠けると」
それでだというのです。
「お部屋が散らかって」
「子供達がすぐに散らかすのよね」
「そうそう、服だってね」
その服はどうなのかといいますと。
「朝折角洗ってもね」
「夕方には泥だらけに帰って来るのよね」
「お友達と遊んで帰って来て」
「もう泥んこよ」
「うちもよ」
おばさん達はそれぞれ一緒だとお話するのでした、もうこのことはどのお家も全く同じことの様です、そしてです。
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