第六幕その十一
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「忘れてしまうわ」
「そうなるんですか」
「オズの国にはよき心の人しか出入り出来ないの」
これはオズの国にかかっている魔法でそうなっているのです、この魔法は他のどの魔法よりも遥かに強いのです。
だから、です。とてもなのです。
「そうしても意味がないのよ」
「じゃあ私達五人以外でもいい心の子なら」
ナターシャはオズマの言葉を聞いて言うのでした。
「誰でも行き来出来るんですね、二つの世界を」
「ええ、そうなるわ」
そのことはその通りだというのです。
「誰でもね」
「そうですか」
「じゃあいいわね」
「はい、わかりました」
ナターシャもオズマの言葉に頷きました、他の子供達もです。
そうしてです、五人でオズマだけでなく今ここにいる皆に言いました。
「じゃあこれからも宜しくお願いします」
「オズの皆さんと一緒にいさせてもらいます」
「この国に来て遊ばせてもらいます」
「美味しいものを一緒に食べましょう」
「二つの世界を楽しませてもらいます」
「こちらこそね。じゃあ今からね」
ドロシーがです、その五人のところに来て言ってきました。
「パーティーを再開しましょう」
「お祝いのパーティーのですね」
「貴方達がオズの名誉市民になったお祝いよ」
そして二つの世界を自由に行き来出来る様になったことのだというのです。
「そのお祝いでね」
「パーティーを再開するんですね」
「ええ、そうよ」
まさにその通りだというのです。
「あらためてね」
「わかりました、それじゃあ」
「今度はデザートも食べて」
「ダンスもね」
それも忘れないというのです。
「色々なダンスがあるけれどね」
「それじゃあサンバとかどうですか?」
カルロスは陽気にこのダンスを出しました。
「そっちは」
「あっ、ブラジルのダンスね」
「オズの国にもサンバはありますよね」
「ええ、あるわよ」
その通りだとです、ドロシーはカルロスに明るい笑顔で答えました。
「オズの国はアメリカに近いからね」
「だからですよね」
「アメリカは色々な人がいるでしょ」
様々なお国から人が来て出来ているのがアメリカという国です、だからアメリカに近い文化状況であるオズの国もだというのです。
「だからオズの国でもね」
「そうですね、それじゃあ」
「いえ、ただね」
「ただっていいますと」
「今はカーニバルの季節じゃないから」
ドロシーはカルロスにこのことからお話するのでした。
「それはね」
「どうもですか」
「サンバはカーニバルの時に踊るものよね」
そうとは決まっていなくて一年中踊ってもいいです、ですがやっぱりサンバといえばカーニバルなのです。
それで、です。ドロシーはこうカルロスに言うのでした。
「他の踊
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