Another2 結婚式 前編
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思われない程度の様子でアスランを追いかける男性が問いかける。
「メイリン。なんで俺達は尾行役なんだ?」
帽子と色眼鏡を掛けた二人は一見すれば恋人か兄妹にでも見えるが、実は変装したメイリンとショーンだった。彼は明らかに面倒だと言わんばかりの態度を見せながら自分の役回りに不満を訴えた。
「しょうがないじゃないですか。ショーンは別に地位が高くてコネがあるって訳でもないですし、こういった事で役立てそうな特筆すべきこともないんですから」
「……それはお前だって一緒だろ」
「残念でした。私は情報処理に優れてるんで色んなところで役に立ってます。尾行しているのは当日にやる事が特になくて暇だったのと、こういうのに向いてなさそうなんで、仕方なく私が手伝ってあげようと思ったわけですよ」
言い訳がましく言ったショーンの言葉に反論するメイリン。ショーンはぐうの音も出ない。尾行の技術などやったこともない以上、稚拙なものであるのは明らかであり、自分一人では今頃ファッションに見える様な変装など出来ず、マスクにコート、サングラスといった不審者顔負けの服装をしていたかもしれない。
「でも、よくこんな変装の仕方が思いつくな。なんでこんなの知ってるんだ?」
「ショ、ショーンが知らなさすぎるだけですよ!女の子のファッションセンスは色んな所で必要とされるんですからね!?」
苦し紛れの反撃に意外と焦りを見せたメイリン。もしや以前にも尾行などをしたことがあるのではないかと疑ってしまうが、とりあえず追求はせずアスランを追う事に集中する。下手に追求すれば藪蛇になりそうだと思ったからだ。
「で、アスランをどうやっておびき寄せるんだ?」
「一応計画はありますが、こういうのは本人の予想外の行動が多いものです。ですから、各々が臨機応変に今から対応するんですよ」
今まさに、アスランとカガリを引き合わせるための作戦が開始されることとなる!
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