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ゲルググSEED DESTINY
Another2 結婚式 前編
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この作戦の一環だったのだ。尤も辞めること自体は事実な上、ミーアは諦めきれない部分があったのか、アスランを誘惑していたのだが。

「まさか、僕にも仕事が回って来るなんてね。まあ、それはいいさ。セイラン家も全力をもって支援しよう。式には僕も呼んでくれよ?流石にここまで手伝っておいて招待されないなんて想像したくもないし」

厳しかったオーブやスカンジナビア以外での地上の国家に対する調整もジャンク屋やサハク家などに協力を仰ぎ、サングラスをかけた男性に黙っている代わりにという条件で協力を取り付けていた。後日、幾つかの国で技術的な事に関して存在していた問題が解決するのだが、その話は割愛する。

「今後脅すのは止めてくれない?故郷巡りにヨーロッパ歩いてたらこれだよ……」

何はともあれ、舞台となる準備は整った。
後はアスランとカガリを出逢う様に仕向け、そして彼らが実際にプロポーズするのを待つだけだ。流石にプラントにいるアスランをオーブへと連れていくには色々と無理があったのでカガリの方をプラントへと連れていく事にした。

「全く、キラ。一体プラントに何をしに行くというのだ。そりゃあ、私もアスハ家を取り潰したことで多少の余裕はあるが、だからといってお前のように年がら年中暇というわけじゃないんだぞ?」

「アハハ……僕も一年中暇ってわけじゃないよ。今日プラントに来たのは議長の言っていたニュータイプに関する手掛かりがあるかもしれないって情報が手に入ったからなんだ」

もちろん嘘である。だが、キラがカガリを連れていくのに他の良い理由も思い浮かばなかったので、適当にでっち上げただけだ。

「別に私はニュータイプなんてものには興味はないんだがな」

「そうかもしれないけど、たまにはこういうのも良いんじゃないかな?」

そう言って一つのプラントに辿り着くキラとカガリ。とはいっても、今はまだこのプラントにアスランはいない。プラントのコロニーは数も多く、その一角にやってきたところでアスランと偶然会える確率など殆どない。
例えるなら東南アジアの島々のどこかに過ごしている特定の人物と会えというようなものだ。尤も、そんな偶然に頼っているわけではない。アスランも今日このプラントに来るように周りの人間がスケジュールを調整したのだ。夜になればアスランとカガリを出逢わせることも出来る筈である。

「さて、じゃあホテルに荷物を預けに行くとするか」

「そうだね」

こっそりと無線で他のメンバーと連絡を取りつつキラ達はアスランとカガリを出逢わせる為に作戦を開始した。







「来ましたよ、アスランさんです」

やってきたアスランを見つけ、無線で他のメンバーとの連絡を行う一人の女性。それを気だるげな様子で後ろから見ながら不自然に
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