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赤城と烈風
防衛の要
12試推進式戦闘機『閃電』、『震電』
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、技術的難関に挑み試作機の製作へ邁進。
 サーブ社はドイツから液冷発動機DB601、後にDB605の製造権(ライセンス)を購入し国産品を搭載。

 日本は前述の通り緻密な工作精度を要求する液冷発動機の製造を断念、空冷発動機へ生産力を集中。
 液冷発動機の国内製造品は故障が頻発、稼働率の低下を根本的に解決出来なかった為です。


 2つの12試局戦は当初、離昇出力1000馬力級のA8金星を搭載する計画でしたが。
 気筒(シリンダー)の拡大に伴い、大型化させた1400馬力級のA10火星へ変更。

 更に離昇出力1900〜2300馬力が期待出来るA18木星A型、仮称E型の開発が具体化。
 A18木星の直径は1370ミリですが推進式戦闘機は後方に配置、前方視界には影響せず。

 重心の変化に起因する設計変更は必要ですが最高速度、運動性の向上が期待出来ると判断。
 1900馬力から2300馬力に向上する為、発動機の変更が決断され図面が書き直されました。



 主翼に装備する機銃は発射した弾丸の分散を防ぎ、前方の1点で交差させる為に偏角を付けています。
 重力及び遠心力等に拠る弾道の変化に加え、弾道の交点を考慮した射撃技術を要求されますが。

 機首に装備する機銃4挺は弾道を交差させる必要が無く、偏角が皆無の為に視線方向へ直進します。
 防御力の高い重爆撃機を邀撃する為、1発辺りの破壊力は大ですが携行弾数の少ない大口径銃を選択。

 機首に装備する機銃は当初、エリコン20ミリ機銃の長銃身型を想定。
 未知の試作機が完成する頃には、国内製造品の性能安定化も実現可能と楽観していました。


 同銃は1挺に付き装弾数60発、2挺で120発と僅少な為に1挺に付き100発へ増加を試みています。
 主翼の7.7ミリ機銃で見越し射撃を実施、弾道を確認後に20ミリ炸裂弾を発射する使用法ですが。

 7.7ミリ機銃2挺で装弾数1360発、フェアリー・フルマーに倣い8挺ならば合計5440発の携行が可能。
 敵機も回避行動を取る筈ですから、命中率が疑問視される20ミリ機銃より有効とする意見もあります。

 7.7ミリ機銃の使用が有効か否かは状況に拠り、命中率の向上を最重要と唱える搭乗員も多数を占めます。
 弾道の直進性を重視する意見も棄て難く、最終的な判断は搭乗員に任せた方が良いかも知れません。


 前述の通り艦対空25ミリ機銃弾を共用、ガス利用式の固定機銃も開発を開始。
 新規開発の30ミリ固定機銃を望む声もありますが、早期の実用化が可能と期待されています。

 エリコン式の20ミリ機銃弾は重量124g、炸薬16gですが弾道の直進性は良好と言えず命中率が不安です。
 ホチキス式の25ミリ機銃弾は重量約2
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