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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
決戦 中
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逃げ道はありませんよドゥーエ。諦めて投降なさい〉

「あら、言ってくれるじゃないクラウン。欠陥品のくせして」

〈なんとでもいいなさい。しかし、貴女はもう終わりです。もう一度だけ言います。投降しなさい〉

 クラウンが言うも、ドゥーエはクスッと笑う。それに聖は身体を低くして構えを取った。

「そうねぇ……。でも、流石におめおめとつかまるわけには行かないから。逃げさせてもらうわ。またね、エシェク」

 彼女が言うと、ドゥーエの姿がその場から消え、彼女がいたところには小さな機械が落ちていた。

〈投影装置……。してやれられましたね〉

「あぁ。でも、にがさねぇ!!」

 聖は言うと、魔法陣を展開し魔力が出る限り、放出し続けた。そしてある一定の距離まで伸ばした聖はニヤリと笑う。

「見つけた。こっから大して離れてねぇな」

 聖は飛び上がりドゥーエを補足した場所へ向かう。その速さたるや凄まじいものであり、フェイトであっても追いつくことが至難の業であることが伺える速度だ。

 そして、聖はドゥーエの前に降り立った。

「ドゥーエ!! もう逃げ場はない! お前はここで捕まえる!!」

 しっかりとした声音でドゥーエに言い放つ。しかし、ドゥーエは声高らかに笑った。聖はそれを警戒するが、ドゥーエが指を打ち鳴らした瞬間、聖の身体に痺れる様な感覚が走った。

「ぐっ!?」

「かかったわねエシェク。私が何の準備もなしに只逃げると思った? 残念、全てはここで貴方を捕まえるためよ。それはドクターが開発したプラズマフィールド。どんな相手であっても確実に動きをとめることができる代物よ」

 言いながらドゥーエは聖に近寄る。聖の方はと言うと、苦しいのか顔を苦悶に歪ませる。

「これでお終いね、エシェク。安心しなさいな。記憶を消したら前みたいに可愛がってあげるから」

 妖艶に微笑んだまま聖に手を伸ばすドゥーエ。

 しかし、聖はそこで苦悶に歪ませていた顔を綻ばせた。

 それに気付いたドゥーエは彼から距離をとるものの、先ほどまで聖がいた場所に彼がいないことに気付いた。だが、それは探さずともすぐに見つかった。否、見つかったではなく聞こえたの方が正しい。

「お終いなのはテメェだよ!!」

 すぐ背後から聞こえた聖の声に、ドゥーエは振り向こうとするものの、次の瞬間、彼女の首筋に衝撃が走った。

 聖が手刀を放ったのだ。

 それをドゥーエも認識できたものの、体の筋肉が全て眠ってしまったかのように動かず、彼女はそのままうつ伏せに倒れ付した。

 同時に、手と足を拘束される感覚を彼女は感じた。聖がバインドを施したのだ。

「五重にバインドを仕掛けた。いくらテメェでも、これは解けねぇだろ」

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