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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
決戦 中
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のクローンに告げた。
「……許してくれとは言わない。だけど、せめて安らかに逝ってくれ」
聖の目から一筋の涙が流れ落ちた。
それでも、聖は他の二人に向き直ると、その二人を見据える。
「行くぞ……」
腕に魔力を集めた聖の下に魔法陣が現れる。それは今までのようなミッド式の魔法陣ではなく、はやてやシグナム達と同じ、古代ベルカ式の魔法陣だった。
魔法陣を展開したとほぼ同時に聖は二人に向かって駆ける。その速さはかなりのものであったが、二人はそれにギリギリ反応すると聖の攻撃を間一髪避ける。
しかし、聖王とほぼ同等の力を得た聖にとってそんなことは想定の範囲内であった。彼は腕に溜めた魔力を撃ちだした。
標的に向かって真っ直ぐに飛び、光の尾を引いて飛んでいく様はなのはのディバインバスターを彷彿とさせる。
砲撃は一人のクローンの鳩尾に直撃し、一人を大きく吹き飛ばした。だが、聖はそれで終わらせることはせず、吹き飛ばされたクローンを追尾する。
そして、クローンとの距離を一気に詰めた聖は先ほどと同じように、右胸に向けて貫手を放つ。
肉を抉り、骨を砕いた様子を鮮明に腕に感じながらも、聖の腕は手加減をせずに心臓を貫いた。
傷口から鮮血が散り、聖の顔、身体を濡らすが聖は腕を抜き取ると、その場にクローンを寝かせた。
「……眠れ」
すると、聖の隙を狙ってかもう一人のクローンが聖の後ろから彼に対し鋭い一撃を放った。
同時に血が飛び散る。
が、それは聖の血ではなく、クローンの血だった。
放たれた攻撃を身をねじるようにして避けた聖は、すぐさま身体を反転させクローンの胸に貫手を突き刺したのだ。
腕を引き抜くとクローンは膝をガクッと落とし、その場にうつ伏せに倒れかけるが、聖はそれを抱きとめ先ほどと同じように仰向けに寝かせた。
自らのクローン達の亡骸を見つめていると、木々の陰からドゥーエが軽めの拍手をしながら彼に告げた。
「凄いわねぇ。さっきまであれだけ劣勢だったのにそれをあっという間に覆すなんて……。流石は聖王の力というべきかしら?」
「……」
「あらら、だんまり? でも……変わったかと思ったけど大して変わってないみたいね。殺すことに躊躇もなかったし」
「そうだな……。確かに本質的には何も変わってないかもな。けどよ、もしここで俺が捕まったら俺は今まで俺が殺した俺達にどう顔向けをすりゃあいい? 結局スカリエッティには負けて、大切に思った仲間を救えませんでしたって言えばいいのか? 残念ながら俺にそんな風に諦めることはできないよ」
小さく笑いながら告げる聖に対し、ドゥーエは面白くなさげに溜息をついた。
〈戦力がなくなった今、貴女に
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